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「カルチャーモデル」Antaa Academia supported by MEDIVA第4期DAY4開催レポート

このnoteでは、「経営やマネジメントを学ぶ」Antaa Academia supported by MEDIVAの講義内容を抜粋してご紹介します。

第4期DAY4の課題図書は唐澤 俊輔著の「カルチャーモデル」です。


今回は今までの技術的な内容とは異なり、規範や組織文化についてを学んでいきます。

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司会:アンターCOO 西山知恵子

過去の開催レポートはこちらから御覧ください。

◆Antaa Academiaとは

次代の医療機関経営/部門運営の中核を担うマネジメント層を育成することを目的として、30代〜40代前半を中心とした若手医師を対象に、経営やマネジメントにおいて、翌日からすぐに活用できる実践的なノウハウや考え方を身につけることを目的としています。

毎月第4土曜日の19:00からZoomで開催される月例会では、各回ごとに課題図書が設定され、課題図書の振り返りレクチャー、講師小松さんの課題図書を医療機関に結びつける講義、参加者同士のディスカッションなど、書籍をもとに全体での学びを行っています。


◆講師紹介

小松大介

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神奈川県出身。
東京大学教養学部卒業/総合文化研究科広域科学専攻修了。
マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントとしてデータベース・マーケティングとビジネス・プロセス・リデザインを専門とした後、(株)メディヴァを創業。取締役就任。コンサルティング事業部長。
150箇所以上のクリニック新規開業・経営支援、200箇以上の病院コンサルティング、50箇所以上の介護施設のコンサルティング経験を生かし、コンサルティング部門のリーダーをつとめる。
近年は、病院の経営再生をテーマに、医療機関(大規模病院から中小規模病院、急性期・回復期・療養・精神各種)の再生実務にも取り組んでいる。
株式会社メディヴァHPより)

◆課題図書振り返り紙芝居レクチャー

課題図書をまだ読みこめていない人でも安心!紙芝居レクチャーで本の概要を振り返ります。
今回はメディヴァ鮑さんによる紙芝居です。

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カルチャーモデルの構成は
・WHY
・WHAT
・HOW
の3つから成り立っています。

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「WHY」を意識することで、顧客のイメージをはっきりさせ、スタッフの文化や意識を明確にすることでスピーディにビジネスを進められることができます。
またスタッフの採用のフィルタリングやパートナー契約にも結び付いてきます。

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次の「WHAT」で、どういった文化が良いかを明確にします。
ここで使えるのが7Sや5Aといったフレームワークです。

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重要となってくる経営スタンスは4条件に分けられますが、正解があるわけではなく、企業スタイルによって位置づけされます。

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最後の「HOW」では、どうやって企業文化を定着していくかを考えます。
カルチャーの方向性を決めるときには7Sのフレームワークが再び使えます。
カルチャーを浸透させる5Aは顧客だけでなく従業員にも有効です。

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◆「カルチャーモデル」講義

今回カルチャーモデルを取り上げた理由は、組織の規範や組織文化について整理するためです。

この講義を通じて、ビジネスとカルチャーの両輪でマネジメントが必要であるという学び得ることを目的としています。

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カルチャーを構成するのはビジョン・ミッション・バリューです。
医療機関においてはカルチャーを意識的には作っていないことが多いです。

もともと医療機関は、地域の患者さんのために医療を提供するのが大前提であり、カルチャーは必要ないという考え方があります。
しかし、この考え方は楽であるがゆえに甘えが発生してしまうといいます。
利益と医療の間で矛盾している部分の取捨選択を行動規範に沿って設定し、経営者中心にブラッシュアップしていくことが必要となってきます。

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カルチャーのスタートはビジョンであるべきですが、中心になってくるのはバリューです。
バリューがあることでビジョン・ミッションも実になっていくと考えます。

カルチャーモデルを構成する7つのSについては亀田病院の例や、小松さんが携わるクリニックの事例を交えながら解説していただきました。

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その他、本書内で紹介されていた経営スタンスの4事象を病院に当てはめた例や、

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医療期間におけるピープルマネジメントでは認知をしっかりしていくことが重要とのお話もありました。
採用の際に病院としての文化を明らかにすることで、その後のカルチャーの共有や、採用後に不満を持つリスクを減らすことができるそうです。

最後に小松さん自身の考えとメディヴァのスタッフへの事前調査による、メディヴァ版7Sを紹介していただきました。

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こうしてカルチャーを言語化して振り返ることで、スタッフが同じカルチャーを認識しているかを把握することができます。

講義終了後は参加者からの質問にまとめて答えていただきました。

「プロセス評価は具体的にどんな項目?」
「メディヴァのKPIは?」
「メディヴァでの育成制度は?」

という質問が上がり、実例を交えて回答いただきました。

◆ディスカッションタイム

続いてはグループに別れてのディスカッションです。
「本日の講義を聞いて自分の属する組織、または関与したことのある組織についての特徴を改めてディスカッションする」というのが今回のテーマです。

ディスカッション後は、各チームGoogleスライドを共有しながら発表していきます。

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「字にしてみると学びが多い」
「カルチャーモデルを棚卸しすることで自分の組織を検証できた」

などの声の他、ミッション・ビジョン・バリューを根付かせることの大変さや、医療の現場でのカルチャーは自然醸造されすぎて言語化しづらいことなども議題に上がっていました。

◆本日のまとめ

医療とは、医療であること自体がミッションであるということ。
統合すると画一的になってしまいがちな医療では、周辺の色付けをうまく行うことで、組織の特徴をよりはっきりさせることができる、そしてそれがマネジメントをやりやすくすることにもつながる、とまとめていただきました。

◆次回の課題

次回の事後課題は、「カルチャーモデル」の実践です。
今回学んだ視点を取り入れて自分の組織に改善や修正を行い、次回の冒頭で内容を共有していきます。

そして次回の課題図書はウォレン・ベニス著の「リーダーになる」です。

リーダーとして何を強みにしていくかを学びます。

自らがリーダーとして何を強みとし、何を課題としているかを整理してくることが事前課題となります。
現在チームを率いていない人も、過去の学生生活や日常での経験から、リーダーとしての行動を振り返ってみましょう。

<Antaa Academia新企画のお知らせ>

Antaa Academia第4期の新しい試みとして、部活制度が始まります!

メンバーが3人集まれば部活申請が可能です。
部活申請を行うと・・・活動費として部費が支給されます!
部費は何に使ってもOK。
活動のための物品購入や活動費に使うのはもちろん、部員との交流を深めるための懇親会にも使えます。

参加した皆さんからは、早速「オンラインゲーム部」「脳筋マッスル部でプロテイン購入!」などの声が上がっていました。

部活制度は第5期以降も継続していく予定ですので、興味がある方は次回ぜひご参加下さい。

それでは次回のDAY5もお楽しみに!

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