夢を見る

「もしも叶うなら」このお題を見た時、私は真っ先に一つ思い浮かんだ。

本を出したい。

自費出版ではなく、出版社さんから本を出したい。

いつの間にか忘れていた、いや、忘れようとしていた、大き過ぎる夢。


小さい頃、空想をしては楽しんでいた。

そのうち紙に物語を書くようになった。

そして自然と小説家になりたいと思うようになった。

もし小説家になれなかったとしても、趣味として書き続けていたいと思っていた。


しかし大学生の時、ぽっきり折れてしまった。

才能の差を感じた。

面白い話を書ける同級生がいた。

あぁ私には無理だ、と直感的にわかってしまった。


社会人になり、小説どころではなくなった。

忙しいと言うよりも、心がダメになってしまって、小説を書くどころではなくなった。

もう、書くことはないかもしれない。

どこかに出すこともないだろう。

そう、思っていた。


そんな時、あるYouTuberに出会った。

一度は諦めた夢を叶えた人がいた。

忘れかけていた、小説を書きたいと言う欲。

誰かに見てもらいたいと言う欲。

そんな私の奥底に残っていた思いが溢れた。

あぁ、私も諦めたくない。

そう思って私はここに書き始めた。


「もし叶うなら」

本を出したい。

私には面白い話は書けない、才能がない。

そんな私の大き過ぎる夢。



#もしも叶うなら

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