「シン・鶴の恩返し~リアル真実ver.」

 ツーはヨッホーに押しかけ女房になった。逆ナンである。
 ツーはイイ女だったのでヨッホーは不足はない。しかもツーは夜な夜なヨッホーが寝ている間になんか内職して滅茶稼ぐ。のでヨッホーは完全にヒモ状態、仕事やめて好きに遊んでいた。ツーはいつも優しく微笑んで美味い飯も作ってくれるしヨッホーが寝る前に尽くしてくれる。いうこと無し。ちゃんちゃん^_^)

。。。というのもなんかどうかなと、人間不信いや不安になったりする。うまくいきすぎると怖くなる。それがマトモということだ。ヨッホーはそもそも元来イイ人なのだ。
 そこでヨッホーはある夜、ツーにイイことしてもらったあと、寝たふりをして、そして丑三つ時に起きた。ツーは隣で寝ていなかった。そして、向こうの部屋から、音が聞こえてきた。なんだろう。。。ヨッホーは抜き足差し足忍び足で、その部屋に向かい、そっとふすまを開けて、覗いた。ら。。。

「ハーイ、ネットのそちらのキ・ミ♪ 今夜も、アツぅ~く、させちゃうわよ♪ さあ、今夜の二発目は、さあ、どうしてあげちゃおっかなーあー♪」
そこには見たこともない表情のツーが居た。メイクバチバチ、唇テロテログロスグログロ、そして、あられもない姿に張り付くわずかなもの。なんとも妖艶にウラウラしながら、ツーはカメラに終始目を向けて、わずかにはりつく布を「いちまーい♪ にまーい♪」そしてそして。。。

「ああ、もう、がまんできねー!」ガラリとふすまを開け放ちヨッホーは部屋に乱入! しかし、ヨッホーは激しく鼻血そして目は血走りそしてツーに飛びつこうとしながら、そのまま床にどう!と倒れ、ピクピク、と腰を振り、そして動かなくなった。
 ツーは料理が濃い口しかもヨッホーは大喰らいしかも仕事辞めたのにコロナとかいう流行り病のおかげで呑みに出ることすらなくなりゴロゴロ寝放題、だったのでメタボで塩分取り過ぎ、動脈硬化からの心筋梗塞か脳卒中か、とりあえずヨッホーは二度と起きることは無かった。

「嗚呼、ヨッホー、どうして、見てしまったの。。。」
ツーはそら涙を流した。そして、何事もなかったかのようにパソコンをいじると、動画編集して、イケイケ感炸裂な超ミニ韓流ワンピを着て12センチヒールを履いた。
「さようなら。。。あなたなら、うまくやれると、思ったのに。。。」
そしてツーは、出て行った。。。

 仕事辞めていたヨッホーはツーと酒とネットに入り浸りで付き合い無くなっていたので、二週間後にやっと発見され、孤独死として処理されましたとさ。。。


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