杏修羅

気の赴くままに何かを書くかもしれない。趣味で小説を書いています。

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最近の記事

文フリ東京2020 感想④

前置きやはり年が明けてしまいました。本当はもっと早くに感想を書きたかったのですが、中々書くに至らず。年明け十九日目にしてようやく着手しております。 さて、今回感想を書かせていただくのはカモセ式さんの『鏡』という作品と、雪村夏生さんの『える』です。 『鏡』の方はサークルさんで出しているお題小説ですね。装丁が素敵だったのでこれは買おうと前々から思っていました。表紙は勿論ですが、中身も素敵で。 これは小さな疑問なのですが、フォントは何を使っているのでしょうか。明朝体っぽいので

    • 文フリ東京2020 感想③

      前置き今回感想を書かせていただくのは転枝さんの『女がオンナを殺そうとする話 I』です。 転枝さんは前回の文フリ懇親会で知り合って、本を買っていただいた方です。私もその時買わせていただいて『君は爆心地』という本を買いました。その本が面白かったので新刊も買わせていただきました!要はリピーターでございます。 買いに行った時コミュ障すぎて話しかけられなかったのですが、その後私のサークルを訪れてくれました。良い人です。 感想この人の描く人間は私には書けないな、といつも思います。で

      • 文フリ東京2020 感想②

        前置きさて、11月22日に行われた文学フリマ東京で買った本について前回書いたわけですが、今回はその感想を書いていこうと思います。 最初に書かせていただくのは……ペンシルビバップさんの『応援』! Twitterでお見掛けしてから毎回読ませていただいているのですが、このサークルさんの良いところはまずアットホームなところですかね。いや、実際のところは分かりませんよ、全然。お話ししたことがあるわけではないのですが、実際に文章やあとがきなんかを読んでいるとそう感じるんですね。文章も

        • 文フリ東京2020 感想①

          文学フリマ20201122。私もルーセットレというサークルで参加していました。コロナ下ですが、それなりに人がいらしてくださって楽しく過ごすことができました。買ってくださった方、本当にありがとうございます。 一年ぶりの文学フリマだったわけですが、見知った顔が多く皆さん元気そうで安心しました。(一方的に知っているだけで交流はないですが) 今回買った本はこちらでございます。 いつもはふらふらと見て回って買ったりもするのですが、今回は知り合いのブースを中心に前もって調べていたと

        文フリ東京2020 感想④

          はしご酒の末路

          人とお酒を飲むのが好きだった。というより、厳密に言えば人が酔っていくのを見るのが好きだった。人が呑んで楽しそうにしてれば自然と楽しくなるから。それに、人が食べてるものを見てると美味しそうになる現象、なんて言ったっけ。いや名前なんてなかったかも。それのおかげかお酒自体もいつもより美味しく感じるから飲むなら誰かと一緒がいいなと常々思ってる。 初めてのはしご酒はしご酒をしよう! そう提案したのは私だ。お酒が飲めるようになって以来一つの夢として鎮座し続けていたはしご酒。大学生の特

          はしご酒の末路

          夢で見た怖い話

          ある小さな村に男の子が住んでいた。 その男の子が暮らす村は山に囲まれていて、至る所に「火の用心」と書かれた看板が立てられている。一度火事が起きれば山火事になりかねないからだ。 周りを囲む山は、昔こそ人が多く住んでいたが今ではほとんど整備されていない危険な場所とされているため安易に踏み込むことは止めるよう子供に言うのが昔からの習わしだった。 男の子もそう言われて育ってはいたが、小さい頃から幾度となく遊び場として使っていた山を怖いと思うことはなかった。 そんなある日、夕方

          夢で見た怖い話