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セメント産業の二酸化炭素排出量を減らす努力

  2021年11月16日付WIREDによると、「セメント産業の二酸化炭素(CO2)排出量は、毎年28億トンに上りその値は中国と米国以外のあらゆる国の年間CO2排出量を上回る量であり、人間によって全世界で排出されるCO2の4~8% に相当する」そうです。 その数値の大きさに驚きます。
 同紙によると、いくつかの国々の大学や企業の研究所では如何にこの莫大なCO2排出量をゼロあるいは実質的にマイナスにするか様々な研究がなされているようであり、実際の商用化も間近のようです。 
 どこの国でどのような研究開発がなされているかについては、検索エンジンで調べると多くの情報を得ることが出来ますが、ここでは、3件ほどの情報源を下記に紹介しておきますのでお時間おありの時にでもご覧ください。

1)WIRED (2021年11月16日): 「カーボンネガティヴなコンクリートをつくる:世界で進む『脱炭素化』の試み」というタイトルの記事から、現在世界で進行中の研究開発状況の概要を見ることが出来ます。
当該記事のURL: https://wired.jp/2021/11/16/concrete-carbon-capture-co2/  

2)VTT (2022年4月29日): VTTとは、フィンランドに本拠地を置く欧州における一つの研究機関で、その研究成果あるいは途中経過を定期的に公開しています。4月29日付のウェブサイトに掲載された記事では、「Carbonaide aims for carbon negative concrete technology]というタイトルで、VTTにおける開発状況を紹介しています。
当該記事のURL: https://www.vttresearch.com/en/news-and-ideas/carbonaide-aims-carbon-negative-concrete-technology?_hsmi=213427776&_hsenc=p2ANqtz-_fQRu2qvvdRm3QMwIQbXlJ3qeCfYwsqHHTzbim43-uRjsjt-I_pq6h5LaIfkxItZQp4F4Aq-AULsRy0mAX-wmmfWHdng

3)日本では、建設会社による研究開発が先行しているように見えます。大手建設会社による開発状況の紹介記事のリンクを二つほどご紹介します。
① ITmedia (2021年11月24日):「鹿島・竹中・デンカ」の3社がカーボンネガティブコンクリートの技術開発をスタート」というタイトルで大手三社の共同開発状況を紹介しています。
当該記事のURL:https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2111/23/news006  
② 建設通信新聞 (2021年12月27日): 建設大手の大成建設による開発状況を紹介しています。
当該記事のURL: https://kensetsunews.com/web-kan/649304  

 都会に過ごす私たちを取り囲むコンクリートが、その製造過程において、かくも大量の二酸化炭素を排出するということに驚きを禁じえず、自身の無知に恥じ入るばかりです。今後の推移を注視していきたいと思います。

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