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28:直葬施行の流れと必須項目(後半)

『身長180cmでも6尺棺に納まる』
2022年現在、山型フタ付6尺白布棺が主流と書きましたが、1尺とは約30cmの事で、6尺は約180cm、6.25尺は約190cm、6.5尺は約195cmくらい、幅は50cm~55cm、高さは50cm前後、山型のフタと平らなフタの違いは体格の良い故人が合掌を組んでもフタの内部に当たる、当たらないくらいの違いがあります。

葬儀屋は足を伸ばしてる故人も多く身長+20cmは必要と言うでしょうから身長170cmなら190cmの棺となりますが、現実は6尺棺が主流であり極論を言えば190cmでも6尺棺に納まります。

過去の経験では出来るだけ費用を抑えたい事、すぐに納棺する必要があり在庫が6尺だった事もあり、身長190cmの牧師さんに使用しました。さすがに足を伸ばした状態は無理だけど膝を少し曲げた状態で納棺して、掛布団を掛ければ一般の人達は誰も違和感は感じません。

施行する葬儀屋は商売的にも6.5尺を勧めるでしょうが、費用を抑えたいなら6尺で可能と覚えておかれると良いでしょう。そのまま土葬では可哀相な気もしますが火葬ですから問題ないのです。ついでに言うと6.5尺の場合は通常大型棺用の火葬炉を使用、大型火葬炉は斎場に1炉程度ですから実際は6.5尺使用は少ないのです。

それでも窮屈は可哀相と思うなら身長+15cmが棺選びの基準でしょう。ただ棺の価格は大きさに比例して上がり、主流の6尺は一般的なサイズですから料金も安く葬儀屋に在庫もあるはず、サイズを上げるなら6.25尺棺で充分6.5尺を使うしか無い現実は多くなく価格は倍になる可能性もある。

棺の販売価格は葬儀屋の好きで標準価格はありません。全て同じ品質の「山型フタ付6尺白布棺」でも19,000円~15万円まで販売価格に差があり2万円なら倍でも4万円で済みますが10万円の倍なら20万円と言われる可能性さえあるわけです。

横に太った故人は硬直する前に両腕をお腹の上でクロスさせるように乗せた状態で、幅のある帯揚げのような物で上腕部を縛っておけば150㎏を超えるような体格で無ければ入ります。入れる際にミシッと音がする事もありますが丁寧に扱えば可能です。家族の負担を最小限に抑えるのも支援センターの大事な目的でもあり10年以上6尺棺以外は使用してません。

『大型火葬炉』
何処の斎場でも1基は大型炉があり最大で高さ60㎝、幅65㎝、長さ220㎝くらいまでは受け入れ可能6.5尺は大型火葬炉使用が多いです。

『納棺する際の祭壇』
この部分は参考程度に読んで頂ければと思います。
施設安置される直葬の多くは部屋の片隅で納棺、安置となるでしょうが、当葬儀支援センターの式場祭壇には常時30万円相当の供物類が飾られております。一般葬儀屋の祭壇は棚だけがあり全て購入して飾るのが通例ですが、葬式後は不要な物ばかり200施行(30万円÷200施行=1,500円)使用する事で一件当たり1,500円の費用はプラン料金内で設定してる。

追加不要では、日本で一番安いとも言われる直葬プラン69,000+税ですが、日本で一番豪華な直葬プランとも言われます。ただこれは葬儀支援センターとして家族に寂しい思いをさせず、費用負担も抑え、最後まで温かく送れる葬式を目的とする為、葬儀屋で同条件は難しいかもしれません。

69,000円直葬プラン納棺直後、実際の写真です

『霊柩車』
病院等から死体を運ぶ車を「寝台車」と呼び、棺を運ぶ車を「霊柩車」と呼んでますが法的な決まりは無かったと思います。ネットを見てると死体搬送は緑色の営業ナンバーでないと違法のような書き方もありますが、皆さんが普段乗ってる自家用車で死体を運んでも法的な問題はありません。但し助手席に乗せてる途中で検問や警察に停車された時は面倒ですから、死亡診断書かそれを証明する書類を病院で発行して貰い携帯しましょう。

また緑ナンバーでも死体搬送時の死亡診断書の携帯は義務付けられておりませんので、翌日に取りに来てくれと言われる病院でも問題はありませんが、葬儀屋が動けば費用は掛かるし、火葬予約も出来ませんから死体搬送時に渡して欲しいのが本音です。

翌日取りに来るよう言われる病院なら、葬儀屋到着までに「故人名」「故人生年月日」「故人住所」「逝去地住所(病院名不要)」を明記した用紙を準備して貰い葬儀屋に渡せば火葬予約も出来ます。搬送から半日後の予約では火葬予約が数日遅れることもある時代なのです。

それと理解出来ないのが、リムジン霊柩車や宮型霊柩車(神輿のような霊柩車)を使用する葬儀屋、追加費用ゼロなら構いませんが追加料金を支払ってまで火葬場まで運ぶ為にリムジンや宮型霊柩車に乗りたい、乗せたいと言う家族がいるのでしょうか? 豪華な霊柩車に何か意味があるのでしょうか?

葬式でいかに儲けるか――、なんだろうけど、残る家族の生活最優先で無理をさせない支援センターの立場からは全く理解できません。高額な費用を掛ける葬式=弔う心の強さではないのです。あなたが行う葬式は故人や家族の為ですか? 葬儀屋や菩提寺の為ですか?

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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター  
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」
家族の死後に後悔しない為の一冊

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