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26:誰が見ても違和感無いが基本

『最低限の費用はいくらですか?』時々聞かれますが最低限の費用を知りたいなら『直葬限定』『最低限必要なものは?』も含め『直葬で追加不要なら最低限はいくらですか?』と聞けば望む回答が返ってくるはずです。

家族葬や一般葬は最低限の費用は『葬式形態』『施設』『会葬人数』『食事人数』『宗教者謝礼』等々が明確に成らない限り試算すらできません。

『費用、内容ともに最低限なら直葬一択』
余命数ヶ月や数週間の宣告で無ければ宗教者の入らない『直葬』での最低限の内容と費用確認で充分。

なぜ直葬だけ確認しておくべきか――、今は財布事情に余裕があるとしても葬式になった時、財布に余裕があるとは限らず、かといって残る家族の生活を無視する事は絶対にしては成らず、明確に最低限の費用が確約されてれば死後費用の心配をしながらの生活は無用です。

『追加不要な直葬の最低料金』と相談された葬儀屋は家族葬や一般葬を持ち出すことも出きません。『直葬』を明言しなければ「家族葬」「一般葬」の例えを出されても判断出来ず葬儀屋のペースに引きずり込まれる可能性が高く霊感商法と誘導商法の餌食になります。

最低限必要な項目でも『法律』と『斎場の決まり』となる条件クリアは必須で出来れば『家族の心情と事情』も考慮すれば安かろう悪かろうではなく、日本一安い料金だとしても『全ての場面で誰が見ても違和感の無い追加不要』プランである事が絶対条件です。

一見低料金でも必須項目が含まれない不完全プランなら、結果的には追加、追加で高いものになるか、使用する葬具品質や内容品質が低過ぎて違和感があれば変更、変更で高いものになるからです。

まず『法律・斎場の決まり』は以下の4項目だけで全て葬式に共通します。
1.死亡の事実を知った日から7日以内の死亡届出
2.死亡届出後に行政発行される火葬許可証が必要
3.死亡日時から24時間以内の火葬はできません
4.斎場(火葬場)はフタ付の棺に納棺状態で搬入

上記4項目基準クリアには下記7項目が含まれなければ不完全な嘘つきプランなのです(誰でも分るよう明確に追加が記載されてれば問題ありません)

一例を挙げれば満杯で10日間火葬予約が取れなくても「1.死亡の事実を知った日から7日以内の死亡届出」が決まりですから、火葬する斎場を変更したり、事情説明を役所にしたりは葬儀屋が対処するほうが正確で確実です。

以下の項目は全プランに含まれて当然の理由も一部書いてあります。
①「病院施設等へ死体お迎えは必須」
 夜間、深夜、早朝加算、指定距離以上の走行距離加算の明示は必須
②「死亡届出書の作成と届出」

 死亡届出書の受理後はコピーし忘れても戻してくれません
③「48時間安置可能な場所」
 死亡後24時間以内の火葬できないなら、安置は48時間必要です
④「最低48時間のドライアイス等保冷剤」
 安置が48時間必須なら保冷48時間の保証は当然
⑤「火葬予約」
 コンピュータ管理の火葬予約が多く遅れると安置日数が延びてしまう
⑥「火葬場への棺搬送」
 斎場・火葬場までの棺搬送の無いプランなど論外です
⑦「フタ付の棺」
 法律でなく大多数の斎場・火葬場での決まりです

『違和感の無い物使用、代表的なのが「棺」ひつぎ
ひつぎ』と言ってもピンキリで数万円~数十万円まで素材、形、色も様々ですが時代毎の主流があり、僕が子供の頃は平棺ひらかんと呼ばれる白木合板の棺、平らなフタに石で釘を打った記憶のある方もおられるでしょう。

2022年現在『6尺山型フタ付白布棺』が主流、葬儀屋によっては平棺が基本プランに含まれ、主流の棺への変更は加算する商法も当たり前にあり、家族は打合せで気付き加算されるか、どうせ燃やすのだからと諦める家族もいるようです。プランには「棺」とだけ書いてあるとか「豪華な棺です」と言われても、実物か写真を見ない限り本当のところは分りません。

また同品質の『6尺山型フタ付白布棺』でも19,000円+税(当社)もあれば5万円~15万円で販売する葬儀屋もある。プラン料金の違いの多くはこのパターン、高額な葬儀屋は良い物を使い、低料金は粗悪品を使ってると思うのは勝手ですが、偏見でしか無い現実も普通にあるのが葬儀業界、ほぼ同じ物の販売価格差が13万円など他の業界ではあり得ないでしょう。

左『平棺』・右『6尺山型フタ付白19,000円+税』



直葬プランでは必須項目の『誰が見ても違和感の無い基準』と『追加項目のの目安』を記載しますので、利用する葬儀屋を決める際、葬儀屋の本質や考え方も分るので参考になるでしょう。

『直葬で絶対必要な項目・違和感の無い基準・追加目安』

1. 病院、施設、自宅等へのお迎え搬送・顔当て布・搬送用シート
 ※出来れば安定枕付き搬送シート使用です
 ※搬送距離10kmまで無料は加算確実、無料20km以上なら。
 ※搬送距離とは葬儀屋→病院等→安置場所までの合計距離
 ※夜間、深夜、早朝搬送、加算料金の有無と計算式確認

2.施設安置48時間(自宅安置無料でも良い)
 ※死亡から24時間以内の火葬できず48時間は必須です
 ※基本逢えずで問題無し、逢える安置は追加できれば良い
 ※少しでも低料金にする為には当然の対策です

3.安置48時間カバーできるドライアイス等の腐敗防止策
 ※保冷剤、冷蔵庫いずれも48時間保障があれば問題無し

4.棺は主流の6尺山型フタ付白布棺一式
 ※口閉じ専用具があれば尚良し(エンゼルバンドでも可)
 ※プランが平棺なら上記棺への追加料金の確認は必須

5.線香具(線香・香炉・火・リン・末期の水・渦巻線香等)

6.搬送直後に納棺する場所と安置場所
 ※できれば寂しく感じない場所で納棺し線香供えたい
 ※逢えるへの安置変更なら安置室の確認をしましょう

7.火葬予約と死亡届出代行と死亡届出書コピー1枚必須
 ※届出は慣れない家族より慣れてる葬儀屋がすべき
 ※コピー1枚、必要なら使用時にコピーすれば良い

8.予約日時に合わせ斎場まで棺搬送(霊柩車)
 ※こちらも走行距離による加算方法等に注意
 ※普通に棺搬送できる車両なら何でも構わない

9.火葬中待機場所案内
 ※斎場毎に一人でも無料と有料があり大人数なら有料
 ※無料休憩者の飲食は飲めても食えないのが普通
 ※待合室使用後の清掃は必須
 ※待機中に食事無用な時間帯の火葬予約を考慮
 ※斎場の部屋は貸しますがゴミは全て持ち帰りです

10.拾骨用骨壺一式(基本的には東日本7寸・西日本4寸)
 ※何でも良いが白骨壺で充分、大理石骨壺は重すぎです

以上10項目は「直葬」必須項目、もしプラン内に無ければ加算確定、絶対必要な項目がプラン外など、パンフレット、ホームページに誤魔化しがある葬儀屋、料金に触れてないのは高額な葬儀屋で避けて無難でしょう。

上記、直葬の必須項目に「遺影」「位牌」「仏衣」「生花」「白木膳」などありませんが無くても良い項目、遺影は欲しい、戒名が欲しいとか、生花を入れたい家族も当然いますから、家族が追加したい項目の内容と料金が明確なら家族目線を実行してる葬儀屋、各項目が納得できる範囲なら利用者にとっては信頼に足る葬儀屋でしょう。

試しに葬儀屋のホームページ、パンフレット、チラシなど確認すれば分りますが、各プランに含まれる全項目の単価、現物写真、更に追加発生条件と詳細まで利用者が全て理解できる記載は99%ありません。

家族葬、一般葬は「宗教者謝礼」「返礼品」「食事」など何処まで組めば追加不要と呼べるかの基準は設けられず、宗教者までプラン料金内で組んであるのは寺が葬式を行う以外では当支援センターだけ、また食事や返礼品は5名分なのか、10名分なのか、20名分なのか家族毎に違う為、組まれた数より少ない場合の計算式が難しい。これで分るように『直葬』以外では最低限も含めて基準は作れないのです。

本当の意味で『最低限の内容と低料金直葬プラン』が有る葬儀屋なら信頼に足ると思って良いでしょう。最大理由として追加不要な最低限の内容で最低限の費用プランは儲かりませんから商売以上の思いが無いと設定しません。

そこで「遺影」「位牌」「仏衣」「生花」「白木膳」などプランに含ませる事で料金を引き上げても安く見せられる。試しに上記「遺影」「仏衣」等を不要だから単価価格で差し引いてくださいと言っても100%無理です。

単価とは粗利益が含まれた設定ですから利益分がマイナスになるからで、当然うちでも同様ですから最初から追加不要で最低限の項目を最低限の料金設定にすることで利用者の希望を叶えてるのです。

料金に関して言えば、葬儀屋が計算しても利用者が計算しても同じ金額になるのが当り前でしょ!? この当たり前が存在しないのが葬儀業界という摩訶不思議な世界、安いと思って自動車を買ったら「ハンドルとワイパーゴムは付いてません」と言われるようなもの「ふざけるな!」と怒り出すような事を平気で続ける業界――、だから15年経っても葬儀屋に成れないし、成りたくもないから支援センターが続けられてるのでしょう。

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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター  
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」
家族の死後に後悔しない為の一冊

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