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日本酒のお話 〜 木花咲耶姫と金明②・鳴鏑

半年前に東口本宮富士浅間神社と富士自慢に関する記事を書きました。あの時に金明という日本酒を作っている根上酒造さんで、富士自慢と一緒にもう一本買った純米吟醸の鳴鏑(めいてき)というのがあり、いずれまた後日記事を、と締め括ったまま約半年が経過し、ようやく鳴鏑(めいてき)にたどり着きました。
だいたい他の神社にお参りするたびに、ついつい他の酒を買い過ぎなんですよ(笑)

根上酒造さん・鳴鏑(めいてき)

しつこく鳴鏑(めいてき)とふりがなを書いておりますが、私は最初「なるかぶら」かと思っていたというのが理由です(笑)
バカですよね、よく見たらラベルの下の方に MEITEKI と書いてありました。
写真の酒瓶のラベルが鏑矢を連想するデザインなので、疑いもしなかった訳です🤣

さてこの鳴鏑ですが、おでんと一緒に頂きました。

進雅作のおでん

今年2023年を振り返るのにふさわしいお酒は?ということで、置いておいた鳴鏑を出してきたという訳なのですが、いやはやコレがおでんに実に合うんですよ。
酸味と苦味が抑えめにしながらも微妙な良い加減に存在し、度数17%なのにいかにもアルコールという感じもそう強くない。味はやや辛めか旨口程度。富士山の恵みの水の良さが活きている感じが全体を上手くまとめている感じです。おでんの味もお酒の味も崩れない。かと言って、飲み終わったらあまり印象に残らない無個性な日本酒という訳でもなく、上手にまとめてあるという表現がしっくりきました。
外は寒いのに、暖房の効いた部屋で温かいおでんをつまみながら飲む冷やした鳴鏑は、なかなかの逸品でした。
前回の富士自慢も美味い日本酒でしたが、この鳴鏑(めいてき)も純米吟醸の良さを感じやすい味のバランスでまとめてあり、私・進雅と木咲の間では横綱候補の日本酒ということでまとまりました。

鳴鏑のスペックはコレ

まぁしかし、蔵元さんも大変ですよ。色んな客層を幅広くカバーするのと、マニア系も納得する仕上がりにするのと、どこかで相反する部分があるだろうなと思いつつ、この根上酒造さんの鳴鏑(めいてき)は前者寄りでいて、マニアの方々も「うん、悪くないと思うよ。」と言える範囲の日本酒じゃなかろうかと思った次第です。
また、お米が岡山でよく見かける雄町を使っていて、他でも見かけはしますが、雄町という米は他とかけ合わせをしていない原種のままで、酒米としての長所を持ちながら酒造りの際にはなかなか技量を要する難易度の高い米なのだそうな。柔らかい濃醇な仕上がりになるのが特徴なのだそうで、その良さもこの鳴鏑(めいてき)には表れているのかもしれませんね。
今回の私たちの経験値からは、おでんによく合う日本酒だと締め括っておきます。

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