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「ホテルで暮らしたい」を分析

中学生くらいだったかな。「ホテルで暮らしたい」と言ったことがあるんです。そしたら父が「じゃあ作家にならんね」って。

いま、わたしは作家を目指している訳ではないけれど、相変わらず「ホテルで暮らしたい」とはおもっています。でも「ホテルで暮らしたい」ということばは、もうちょっと吟味してみていいんじゃないかな、って考えてて。

「ホテルで暮らしたい」の「ホテル」という場所に注目したいのだけれど、なんで「ホテル」なんだろう。「ホテル」のどんな特徴に惹きつけられているんだろう。

それを考えてみて出てくるキーワードは、たとえば「スッキリしている」「余計なものがない」「最小限必要なものが揃っている」「しかもそれらのものは整えられて置かれている」「清潔感がある」あたりがパッと浮かんできます。

ならば、これらのキーワードに当てはまるような場所であれば、必ずしも「ホテル」じゃなくてもいい。つまり、わたしの「ホテルで暮らしたい」は「余計なものがないスッキリとした空間で暮らしたい」ということだったんだ、といまは解釈しています。

ホテル以外にこれが当てはまる場所は、たとえば「シェアハウス」だったり「キャンプ」だったり「車上生活」だったり。「シェアハウス」は実際住んでいた時期があって、とても快適でした。スーツケース1つで入居して、同じくスーツケース1つで退去しました。

あ、「スーツケース1つ」もキーワードかもしれません。いまさっき書きながらおもいました。身軽に動きたいんです。できればスーツケースよりも小さくなって、リュック1つが理想的。

ホテル以外の場所であと1つおもいつくのは、「ホテルみたいな部屋」。さっき挙げたホテルの部屋の特徴を持っている部屋に住めばいい。そんなふうにおもったわたしは、2年弱くらいミニマリストな部屋で暮らしました。必要最小限を突き詰めた結果、ホテルみたいな部屋ではなかったけれど、なかなかおもしろい部屋に住んでいたので、また今度書きたいなとおもいます。

そんなわけで、なぜ中学生のわたしがホテルで暮らしたがっていたかは謎ですが、いまでもホテルで暮らしてみたいわたしは、ことしの夏あたりに実験してみようとおもっています。お試しホテル暮らしの体験レポート、どうぞおたのしみに。

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