ジェンダーについて語ってみる①きっかけ

「あんりは何に関心があるの?」と聞かれて私がまず思い浮かぶのは『ジェンダー』です。
ジェンダーに興味ってLGBTQ+のこと? と思われるかもしれませんが、LGBTQ+含めたあらゆるジェンダー問題に興味があります。
例えば男女賃金格差、例えばピルの使用、例えばメディア・広告における女性の扱われかたなど、平たく言えば女性の権利に興味があると言えるかもしれません。しかし、男性が無自覚無意識のうちに社会から求められている『男らしさ』についてなど、男性の権利についても同様に関心があります。

今回この語りをする目的としては、大きく2つあります。
1つ目は、今までジェンダーに関心があるといいながら、そしていろんなことを感じ考えながら発信してこなかったため、自分の考えをきちんと発信するため。
2つ目は、現在今後の進路に悩んでいるため自分が何にどう関心があるのかということを見付ける手がかりとするため。

1つ目に関して補足すると、ジェンダーという考え方や価値観が多様であるという特性上、バッシングを恐れたり、自分の考え方が正しいのか自信がなかったりという理由であまり発信してきませんでした。しかし、興味があるって言っているだけで発信しなかったら何も考えてないのと同じじゃない? と思い至り意識して「発信」を心がけようと思うようになりました。

私は専門家でもなく、ただジェンダーに興味があり、ジェンダー問題について学びたい、考えるきっかけを提供したいと考えているただの人です。そのため、ジェンダー関連で書き綴ることはあくまで個人の意見、考えであるということをご了承いただき読み進めて頂ければ幸いです。

今回のテーマは『きっかけ』です。

私がジェンダーに興味をもったきっかけはニュースで偶然目にした名誉殺人についての記事を読んだことでした。
名誉殺人とは、例えば家族が決めた相手以外と付き合ったり、婚前交渉した女性をその家の名誉を汚すものとみなして、その名誉の回復のためにその女性を肉親である父親や男兄弟が殺すという風習です。

私が見たニュース記事では、女の子が男の子をみたことを母親がとがめて硫酸をかけ殺害したとか、レイプ被害者なのに「誘惑したお前が悪い」という理論のもと、被害者の女の子が名誉殺人の対象となって殺されたり...そして名誉殺人が慣習法として地域に根付いているため、名誉殺人を禁止する法律はあるものの加害者はほどんどの場合罰されないというのことについて書かれていました。

当時高校生だった私には衝撃的なニュースでした。
好きな人と恋愛したら家族に殺される?!
レイプされたら相手が罰されるどころか自分が殺される?!
そんな世界があるんだ、と。
自分の世界であたりまえに行っていることが、他の国・地域では殺される行為であるということが、そして女性が基本的にその犠牲となっていることが。
強い衝撃が残り、ニュースをよんでからしばらくネット検索したりこの問題について考えたりしました。
なぜ私は名誉殺人に嫌悪感のようなものを感じるのだろう?
その国・地域の風習として行われていることを一方的に西洋的な視点で「野蛮だ」と感じてはいないだろうか?
同じことが男女行われていたら納得できるのか?
イスラム教やヒンディー教の宗教観と絡んでいるものでもあるので、それを日本人の私が止めさせることはできるのか? 等々。


名誉殺人に関しては大学に入ってからも依然として関心があり、大学図書館で、多くはない関連書籍を読みあさったり、留学先でイスラム教に関する授業を取ったりしました。

思い返してみると、私は幼い頃から女の子だから~などと言われるのが好きではなく、そんな私のアンテナにひっかかてきたのが名誉殺人でした。
卵が先か鶏が先かですが、大学時代を通じて名誉殺人以外にも様々なジェンダー関連問題に興味を持っていきました。

ちなみに私の過去ジェンダーに関連する事柄を思い出せる範囲で思い出すと、小学校低学年の際、ディズニープリンセスに対して、これ全部プリンセスがかわいいから起こったことじゃない?!と感じプリンセス苦手に。
しかし、美女と野獣のベルだけは「自分で努力して選択した感じがする」と好きでした。
(※今現在ニュートラルな思いを抱いています ディズニーを嫌ってるわけでもなく、憎んでるわけでもなく。

また高校時代のガールズトークでプロポーズの言葉について話していた際に「『幸せにします』って嫌。あなたに幸せにしてもらわなくても私は幸せでいたいから、『一緒に幸せになろう』とか、もういっそ『僕をもっと幸せにしてください』とかのほうが良い」という話や
「結婚する際に親へのあいさつで『娘さんを僕に下さい』とか言われたら結婚する気がなくなる。 私、ものじゃないし。親のモノから結婚相手のモノに変わるわけじゃないし!私が結婚に同意したんだから親の許可をもらうというより親に報告でいいじゃん「パパママ私結婚するの。夫となる○○さんです」とかでいいじゃん!」と力説していたのを覚えています。 

別に親がそういう育て方をしたとかいうわけでもなく、気が付いたらこういう感覚の持ち主になっていました。

to be continued...



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