Pairsで会ったモテそうなハイスペくんとのデートの話。
マッチングアプリには、様々なタイプの男性がいる。
本気で恋人を探している婚活中の男性。
一晩限りの関係を求めている男性。
既婚だけどちょっと遊びたい男性。
メッセージをしている段階では、その特性に気付けないことも多い。
私もこれまでTinder、Dine、東カレデート、Pairsなど定番のマッチングアプリはほとんど使用してきた。
ある日Twitterで一通のDMが届いた。
「あんりちゃんのマッチングアプリでのデートエピソードが知りたいです」
マッチングアプリのデートエピソードは、数えきれない程ある。
そういえば、Pairs=真面目な恋活アプリと信じていたあの頃、こんなエピソードがあった。
-----------------------
いつものようにPairsで条件を絞って男性一覧を見ていたところ、イケメンを発見。
慶應義塾大学
大手メーカー勤務
実家23区
身長180cm
ほうほう。これは所謂ハイスペック。
顔も万人受けしそうなイケメンである。
いいねを押したところ、すぐに返ってきた。
晴れて私たちはマッチしたのである。
メッセージもマメで、女心を分かっているご様子。
メッセージのやりとりを複数回行い、デートの日程も確定。
ついにデートの日を迎えたのである。
ーーー某日@麻布十番
以下、ハイスペくんのことはメーカーくんと呼ばせていただく。
メーカーくん『麻布十番のスタバ前で待ってますね!黒のコート着てます』
鳴ったスマホを覗くと、メーカーくんからメッセージが届いていた。
あんり『楽しみにしてます!』
待ち合わせ場所につくと、スラッとした爽やかなイケメンが立っていた。
メーカーくん『あんりさんですか?想像していたより、背小さいんですね!お店こっちなんで行きましょう!』
お店はお任せすると伝えていたが、明らかに手慣れていそうである。女慣れしていない男性は、ここまでスムーズに進行できないはずだ。(←あんり、心の声)
メーカーくん『ここです!まず食事の前に0次会できればと思って。あんりさん、お酒好きって行ってたので、サクッと飲めるカジュアルなバーにしてみました』
メーカーくん『これ、メニューです。何にします?』
あんり『んーじゃあ私は生ビールで』
やはり飲み会の一杯目はビールしか勝たん。
生ビールを注文し、メニューを閉じようとしたときに事件は起こった。
メーカーくんが、手にしれっと触れてきたのだ。
怪しい、怪しすぎる。
そんでもって気軽に触るとは何事か。
これはヤ●モクでは?
お酒も二杯目に突入。
メーカーくん『あんりさんが働いてるのって、もしかして●●っすか?僕よく目の前通るんですよー!カッコいいオフィスですよね~』
『僕、このあたり詳しくて。あんりさんは食事何が好きですか?今日はあんりさんが好きそうな食事イメージしてお店選びました!』
幅広い話題を提供するメーカーくん。
普段は会話をリードしてしまうタイプの私だが、メーカーくんのペースに圧倒されていた。
メーカーくん『そろそろ次のお店行きますか?』
お店を出た瞬間、また事件は起こった。
メーカー『このコートかわいいね。どこで買ったの?』
しれっとコートに手が伸びるメーカーの手。
ここで私は断定した。
メーカーくんはほぼ確でヤ●モクだ。
しかも、やってすぐに逃げるタイプと見た。
ここで、あんりちゃんの警戒心は最高潮に達した。
次のお店に着いて、進むお酒と会話。
気付けば、メーカーくんのペースに合わせて飲んでしまっていた。
そこらの女の子なら酔っ払って理性を失っているところだが、幸いなことに私は酒カスのため、理性を保つことができた。
仕事の話、グルメの話、家族の話、大学生の頃の話、休日何してるか、など、メーカーくんの話題を振る能力は素晴らしかった。
あんり『メーカーくんはさ…Pairsでどんな女の子たちに会ってきたの?』
メーカーくん『んー色々かなあ?誰でも会えるってのがPairsの強みかなって思ってる。俺タイプとかあまりないから色んな人と会ってその日を楽しんでるんだよね』
きっとこの人には直近で恋人を作ろうという気持ちも、結婚願望もないんだろうなと思った。
下手したら彼女持ち(もっと最悪なケースでは婚約済みor既婚)の可能性もあると思う。
彼の目的はセックス。そこそこ可愛い子とその日やれればそれで良い。ワンナイトが目的なのだろう。
メーカーくん『そろそろいきますか』
あんり『私麻布十番じゃなくて六本木まで行くので!』
メーカーくん『そうなんだ!僕も六本木駅から帰れるから一緒に行こうよ。まだ一緒にいたいよ~』
最後まで諦めない気持ちは素晴らしい。
あんり『じゃ、また!気をつけて帰ってね!』
メーカーくん『(無言)』
こうしてデートは無事終了(!?)。
Pairsにもヤ●モクは存在するんだな~と思ったあんりちゃんでした。
Pairsに登録しているピュアな女の子たちが、彼のようなヤ●チンの毒牙にかからないことを祈るばかりだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?