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コントローラーのおはなしです。

はじめに

皆さま、はじめまして。ANRIの中通です。
ANRIではミドルバック業務を担当しています。
僕は2019年1月に、ご縁あってANRIに参画させていただきました。
前職はEC企業にて、予算策定等の管理会計を主に担当しており、
VCのコントローラー業務についてはド素人で始めた人間です。
そんな僕が約1年間コントローラー業務に従事してきた中で、思うことを書かせていただきます。
まだまだ未熟な僕がnoteを書くのは大変気が引けますが、お付き合いいただけますと幸いです。

ベンチャーキャピタル(以下、VC)というと、皆さんが興味をお持ちになるのは、"もちろんキャピタリスト!!"だとは思いますが、コントローラーという存在を知っていただき、そういう人材が増えて欲しいなぁと思うとこもありまして、今回はコントローラーのおはなしをさせてください。

全体の流れとしては、
■ コントローラーって何?
■ コントローラーができるお金集め
■ 今後目指すもの
という構成で今回は書かせていただきました。
弊社が新ファンド設立したばかりということもあり、ファンドレイズの観点が軸になっています。

このnoteがコントローラーを知っていただく一助となり、興味を持っていただける方が一人でも増えると嬉しく思います。

読んでやってもいいかも!と思った項目だけ掻い摘んでいただきながらでも、一読いただけると幸いです。

コントローラーって何?

コントローラー業務は、
「ファンド内のインフラとして着実に機能すること」かと思います。

まぁ、各企業の管理部の方々と同じになりますが、
社内外問わず、関係者の方々が出来得る限りそれぞれの主体工数に時間を投下できるようにサポートすることがメインになります。

例えば皆さんが生活する上での様々な活動を水・電気・ガス・電波・交通網などが裏側で支えてくれていますよね。
コントローラーが企業内で目指すところはこれに近いかなと思っています。

キャピタリストが投資したい時、
ファンド出資者の方々(以下、LP)がファンドの現状を知りたい時、
そのような時、彼らの行為が出来る得る限りスムーズに実行できるよう、
必要な時に必要な量のサポートをする。
それがコントローラーなのではないかなと個人的に感じています。

コントローラー業務に派手なことはまずありません。
関係者の役に立てるよう、着実に必要なことを再現性を持たせつつ積み重ねることが肝要だと思ってます。

と、まぁこんなことを書きながら、僕自身は全然出来てないことばかりで、お恥ずかしい限りです。精進します!

コントローラーが出来るお金集め

前述しましたが、ANRIでは2019年9月に新しく4号ファンドを立ちあげたこともあり、ここではコントローラーが出来るファンド貢献の一例として、お金集めにどう貢献できるかという視点で書かせていただきます。

コントローラーがお金集めに貢献できること。
それは「ファンド運営の安全性向上」だと考えています。

もちろん純投資による出資の場合、お金を増やしたいという目的でファンドに出資していますから、LPのファンド出資判定で最優先されるのは「儲かる or 儲からない」であることは間違いありません。
だからこそ、「どんなキャピタリストが運営するファンドかどうか」が非常に大事な点になります。

しかしながら、守りの面からでも、ファンド運営における安全性を高く評価いただくことで、お金集めに貢献できることはあると考えています。

まぁ、当たり前とも言える事柄ではあるのですが、
この意識を持って業務遂行することが一つ大事かなと思っていますので、
自分への戒めも含め書かせていただきました。

さて、ここでいう安全性向上とは、
・金商法などの法律(改正含)をしっかり遵守すること
・反社会的勢力への資金提供をしないこと
・ファンド会計(予実管理含)体制が整備されていること
などを指しています。

大手金融機関などの機関投資家や公的機関の投資家は、
その運用する資金の性質が公的性を帯びますので、
上記に挙げたようなものへの対応は必須事項となります。

そのため、その責務を負っているLPは、上記のような項目の対応に不安が見受けられるファンドに出資することは難しくなります。
また仮に出資可能だとしてもそのチケットサイズ(出資額)は小さくなってしまうかと思います。

そこで、これらの対応をコントローラーが着実に行うことで、管理面の不安が理由となる出資否決やチケットサイズの縮小といった事態を防ぐという意味で、お金集めに一役買えるのではないかと考えています。

※4号ファンドの設立関連記事、よろしければぜひご覧ください!


今後目指すもの

ここでは今後進めていく対応事項の一つをご紹介させていただきます。

それは「ファンド会計の強化」です。
具体的には「投資先評価の国際基準対応」を目指すということです。

なぜやろうとしているのか。
それは「ファンド出資を検討いただける対象者を増やすことで、
自社ファンドはもちろん、VC業界に流れるリスクマネー供給量をより増やせる可能性があると考えているから」です。

投資先評価の国際基準対応は、特に海外の機関投資家が日本のVCファンドに出資検討をいただく際に役立ちます。
より多くの海外機関投資家の方々までLP候補先として対象範囲を広げることで、より大きなお金を集められるようにしたいと考えているわけです。
※もちろん国際基準対応させるだけはお金は集まりません。一役買えるというお話です。

この国際基準への対応とは、
欧米等のVCファンドの会計基準(IFRS[国際会計基準]やUSGAAP[米国会計基準])において、VCファンドが保有する未上場株式の公正価値を測定する際に採用している、IPEVガイドライン(International Private Equity and Venture Capital Valuation Guideline)なるものへの対応を指しています。

詳細は2017年3月の「平成28年度グローバル・ベンチャー・エコシステム連携強化事業(我が国におけるベンチャー・エコシステム形成に向けた基盤構築事業) 調査報告書(国内VCファンドの時価評価に係る実務方針)」に記載されておりますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/Valuation_Guidelines_IPEV_hokokusho28.pdf

現時点では非常にハードルが高いものだと感じておりますが、
更なるファンド成長の一助となれたらと思い、微力ながら頑張ります!

さいごに

ここまでお付き合いいただいた方、誠にありがとうございました!

ANRIでは一緒にミドルバック業務をご担当いただける仲間を探しています!
今後の更なるファンドの成長を、裏側で支えるために一緒に奔走いただけたら幸いです。

ファンドのミドルバック業務に興味のある方、
また少し興味湧いてきけど、もっと詳細知りたいという方もご連絡お待ちしております。

お会いさせていただく機会がございましたら、
日々の業務詳細や、実現したい世界観(厨二病はなはだしい内容になりますがw)などなど、お話差し上げたく思います。

拙い文章で長々と大変失礼致しました。何卒何卒ご容赦ください。
何かしら読んでいただいた方のお役に立てていれば幸いです!!

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