夢見る妹と姉の巻き寿司
20年以上前のことである。バスを待っていた。
バス停で後ろに並んでいたおじいさんとおぼしき男性が、「こっちはいつだって出ていかせられるんだからね」みたいなことをおばあさんとおぼしき女性に言い、静かに、だけどまったく穏やかではない感じで「おどして」いた。おばあさんは「そうしていただいて構いませんから」とこれまた静かに対応する。その後もずっとチクチクとおじいさんが何か言ってくるけど、バスに乗りたいから仕方がないのか、おばあさんは迷惑そうだったけど逃げることもなく並んでいた。
平