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A Romantic Breath 2024 Edition 1

プロダクションノート(1)

早まってしまった💦

ネットラジオでも言いまくっているが、藤原ナオヒロ w/ JOMI.Kの3rdアルバム「A Romantic Breath」の改修作業中なのである。
これは定期メンテナンスのようなもので、初期バージョンで気になったところを修正するのが一番の目的。「修正版」とするのもちょっとセコいのでリミックスやリマスターを施し装いを新たに再リリースをする…というのがウチらの習わし。
なので、初期バージョンは3月末に配信停止してしまった。
それと入れ替わりですぐに新エディションを出す予定だったのだが…はい、すいません、遅れています。
つまり空白期間ができてしまった次第💦
まあいいか、4月中旬にはリリースできると思いますのでお楽しみに。

新エディションの制作作業はまだ進行中なので変更があるかもしれないが、
■いくつかのトラックを入れ替えたリミックスバージョン
■初期バージョンのミックスにリマスターを施したもの
が混在している。
リミックスバージョンは、既存のボーカルトラックを96kHz/24bitのハイレゾにアップサンプリングし、オケのトラックも96kHz/32bitFloatで全て録り直している。
実は新たにボーカルも録り直した曲もある。
(リマスターのみを施した曲は、48kHz/24bitのまま)。
まあ、リスナーはほとんどスマホで聞いてくださる方だと思うので、ハイレゾに意味があるかどうかは、ここではおいておいて…。
ただ、ダイナミックレンジは広く取ってあるので、音圧はちょっと低いと感じられるかもしれない。

1.Panorama Mode (2024 mix)

さて、それぞれの収録曲についての「プロダクションノート」的なものを書いていこうと思っているが、今回、まずはアルバムのオープニング・トラックである「Panorama Mode(2024 mix)」について。
この曲は「2024 mix」と付記されている通り、上記でも述べているがボーカルとコーラスはアップサンプリング、オケのソフト音源は96kHz/32fで全て録り直した。特にドラム・トラックについては、パターンも全て作り直し、音源自体を変更した。
初期バージョンのリリース当時、ちょうどいわゆる「シティーポップ」が話題になっていた頃なので、それに便乗してプロモーションをしていたのだが、実はこの曲は、90年代のそれよりも、むしろ80年代中盤のUKポップ、特にカルチャー・クラブの「Miss Me Blind」や「Time」あたりを意識して作った曲だった。
あのカッティング・ギターの感じがたまらなく好きで、ああいうグルーブの曲をやってみたかった。
ちなみに、歌詞のほうは、作詞をした藤原ナオヒロによると、インスパイアを受けたのは、ユーミンの「星空の誘惑」だそうだ。

さて、一応完パケができたところで、藤原ナオヒロからまさかのダメ出しが…💦
藤原「ゴージャスさが無くなった…」
JOMI.K「え・・・・・(なんだと!コノヤロー)」
私が言葉を失ったのは言うまでもない。
実は、今回、最安値でメジャーアップデートをしたばかりのOzone11を使ってマスタリングをしてみたのだが、たぶん、調子にのって音圧を高めにしてしまったようだ。
初期バージョンのラウドネスがちょっと弱い感じがしたから、ダイナミックレンジより音圧を無意識に優先してしまったのだと思う。
それによって全体の「立体感」が失われたのが原因だと、すぐにピンときた。
しかも、差し替えたドラムトラックを目立たせたくて、サチュレーションを強めにかけすぎた…かも。
やっぱり「メリハリ」は大切。
…というわけで、抑えるところは抑え、出すところは出すように、若干ミックスを手直しし、マスタリングも「海苔」にならぬようマキシマイザーの調整に注意を払った。
ミックスとマスタリングの作業には藤原ナオヒロにも立ち会わせ、「耳を借りる」感じで作業を行った。
こういうときは、コンビで音楽をやっていて「ああ、良かった」と心底思える。

さて、新しくなった「Panorama Mode(2024edition)」。結果はどうだろうか?
どうぞリリースをお楽しみに!
(「プロダクションノート」はつづく)


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