不明熱について 牧野 安博, MD&MBA/ 生命保険医学コンサルタントとして活躍中! 2021年9月21日 12:06 不明熱(FUO)の原因としては、感染症、悪性新生物と非感染性炎症性疾患(膠原病など)が主なものです。不明熱の古典的定義では、体温が38.3度以上で、急性のウイルス感染症を除外するために3週間の経過観察期間が設定され、精密検査のための1週間の入院が目安でした。不明熱の原因となる感染症には、肺外結核、膿瘍、心内膜炎、骨髄炎、固定具感染、感染性血栓、マラリア、ブルセラ、Q熱、EBV、CMVなどがあります。悪性新生物には、リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、腎細胞癌、膵腺癌、肝細胞癌などがあります。また非感染性炎症性疾患には、ループス、関節リウマチ、血管炎、サルコイドーシス、成人スティル病、家族性地中海熱などがあります。その他、薬剤、人為的発熱、視床下部異常、キャッスルマン病、菊池病、特発性があります。 #感染症 #発熱 #悪性新生物 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート