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特許分析テクニック(意匠・商標含む)

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特許情報を活用した技術動向分析・競合他社分析だけではなく、新規事業開発や提携先・アライアンスおよびM&A候補の抽出、特許の棚卸、特許価値評価など、特許分析スキル向上のための各種テ…
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2020年8月の記事一覧

新規事業開発における特許情報とマーケット・ビジネス情報の使い分け

本記事は技術情報協会「コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方」(2018年9月)に寄稿した論考です。原題は「新規事業開発における特許情報と市場情報・ビジネス情報の使い分け」となります。 はじめに新規事業開発を行うために各種情報分析を行うことが必要となる.分析対象となる情報としてはPESTに代表されるマクロ環境の情報,市場情報・マーケット情報,競合他社の製品・サービス情報だけではなく特許情報や学術文献等に代表される技術情報も必要となる.本節では,新規事業開発のパターン

【特許・意匠・商標の知財ミックス】小林製薬の鼻うがい"ハナノア"

最近、鼻づまりがひどく、喉に落ちて痰になってしまうので、久しぶりに耳鼻咽喉科に行きました。 おかげで鼻がスッキリしたのですが、小林製薬のハナノアって試したことある方いらっしゃいますか? 効果あるのであれば是非試してみようかと思っていますが、小林製薬のハナノア、気になったのでJ-PlatPatで調べてみました(鼻関連商品として)。 せっかくなので特許だけではなく、意匠・商標も含めて知財ミックス状況を見てみました。 最初にJ-PlatPatでリスト作成。 特許・実用新案

【潜在競合も意識した】競合分析のための特許情報検索・分析テクニック

マーケット情報など各種ビジネス情報を用いた競合分析を行う方には、ぜひとも特許情報も活用していただきたいと思います。 なぜならば特許情報を活用すると自社で認識している顕在化された競合だけではなく、自社の事業領域・テクノロジードメインへ進出してくるであろう潜在的な競合を特定することができるからです。 本稿では競合分析のための特許情報検索・分析テクニックについて解説していきます。 なお、本記事は技術情報協会「研究開発リーダー 第140号」(2017年11月)に寄稿した論考です

提携先・アライアンス先およびM&A先を探すための特許情報分析-オープンイノベーションの実現へ向けて

本記事は技術情報協会「オープンイノベーションによる新事業創出、早期事業化とその実践事例」(2017年1月)に寄稿した論考です。原題は「提携先を探すための特許情報分析」となります。 特許情報を用いた提携先・アライアンス先や共同研究開発先を探すための分析の考え方や分析方法について参考にしていただければ幸いです。 はじめに競争環境のグローバル化・複雑化や急速な科学技術の進歩に伴い,企業・組織単体でマーケットに存続することは徐々に困難な状況になりつつある.そのため企業・組織はマー