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Weekly 特許検索・特許分析

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#IPC

電気自動車の特許分析を行う際の分析母集団検索式作成の考え方②-検索式を作成する-

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 前回からスタートした「電気自動車の特許分析を行う際の分析母集団検索式作成の考え方」 初回は「分析対象範囲」について解説しました。 第2回では実際に私が作成した検索式をベースにキーワードや特許分類の選択について解説していきたいと思います。 3 私が作成した電気自動車の分析母集団検索式まずは私が作成した電気自動車の特許分析を行う際の分析母集団検索式について見ていただきましょう(利用してい

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特許分析時に特許分類をそのまま利用するか否かの判断をどうするか?-マッサージ特許訴訟を例に

「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 最近、noteの配信が滞っていて大変申し訳ございません。。。 先月はマッサージ特許訴訟を例にして、「キーワード検索で注意しなければいけない場合」について取り上げました。 今回は、マッサージチェア関連特許を例に、特許分析を行う際にIPC・FI・FタームやCPCなどの特許分類をそのまま利用するか否か、私がどう判断しているかについて紹介していきたいと思います。 1 まずは分析の目的と〇〇を

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国際特許分類(IPC)の新設・改定状況を知る

今日のテーマはIPC・FI・FタームやCPCといった特許分類の中でも、IPCの新設状況や改定状況を知るための方法について解説します。 Derwent Innovationに収録されているマニュアルコードなどデータベース固有の分類体系を除けば、基本的にはIPC(国際特許分類)をベースにFIやCPCが改定されますので、本記事ではIPCの新設・改定状況を中心にお話していきます(なお、基本的にはと書いた通り、FIやCPCが先行することもあります)。 1. 国際特許分類の改定国際特

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ソニーとホンダの電気自動車(EV)での提携に関するシナジーを特許情報で確認する(その1)

「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 先日、ソニーとホンダが電気自動車(EV)事業で提携し共同出資会社を設置し、2025年に両社で開発した電気自動車(EV)を発売することを発表しました。 ソニーはCES2020においてEV試作車両「VISION-S 01」を発表し、 CES2022において、2022年春に「ソニーモビリティ」を設立することを発表しました。 ソニー単独で電気自動車(EV)事業へ参入するかと思われていましたが

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特許分類のファセットの活用法-超電導を例に-

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 一昨年秋に菅前首相が2050年までに脱炭素社会を目指すと宣言して、あらゆる産業で脱炭素へ向けた動きが加速しています。 そんな中、先日の日本経済新聞に送電時の損失がゼロになる超電導(超伝導)実用化に向けたニュースが取り上げられていました。 超電導(超伝導)については古くから研究開発や特許出願が行われてきましたが、コスト的な課題があり、なかなか実用化に至りませんでした。 上記のニュースで

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特許分析を行う際の分析軸設定②-特許分類をそのまま用いる際の工夫-

前回の記事では、特許分析の際になぜ分析軸が必要か?分析軸の種類、そして特許分類を分析軸に設定する際の留意点について解説しました。 今回は私が実際の分析・コンサルティングプロジェクトにおいて、どのように分析軸を作成・設定しているのかについて解説します。 独自の分析軸設定については次回に解説させていただくこととして、今回はレアケースではありますが私は特許分類をそのまま分析軸として使う場合の工夫について解説します。 5. 仮に特許分類をそのまま分析軸として使う場合の工夫 前回

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特許分析を行う際の分析軸設定①-特許分類を用いても良いのか?-

技術動向分析や競合他社分析など様々な特許分析がありますが、その際分析軸についてどのように設定しているでしょうか? 今回の記事では「特許分析を行う際の分析軸設定」について取り上げたいと思います。 なお、分析軸は分類項目や分析項目と表現することもありますが、本稿では「分析軸」という呼び方で統一したいと思います。 1. なぜ特許分析の際に分析軸が必要か?先行技術調査や無効資料調査、侵害防止調査・FTOなどの場合は、発明の構成要素を展開して、調査観点に整理します。 特許分析に

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【中編:検索報告書に学ぶ】アイロボットのルンバ(掃除ロボット)を例に特許検索を学ぶ

【検索報告書に学ぶ】アイロボットのルンバ(掃除ロボット)を例に特許検索を学ぶシリーズですが前回の前編では、 ・検索報告書の探し方 ・付与されている特許分類と検索式で利用されている特許分類の確認 ・検索アプローチの検討(特に無効資料を探す場合) について解説しました。 今回の中編では、追加調査すべき特許分類の検討と検索式の構築について解説していきます。 4. 追加すべき特許分類の検討4-1. 公報に付与されるIPC・FIについて理解する改めて今回の取り上げている特許を見

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