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Weekly 特許検索・特許分析

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2021年1月の記事一覧

【前編】次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」に関する特許を調べてみる

リチウムイオン電池に続く次世代電池に注目が集まっています。 少し古いですが特許庁が平成25年度に実施した特許出願技術動向調査「次世代電池」では、 上記チャートのように 全固体電池 空気電池 ナトリウムイオン電池 多価イオン電池 硫黄系電池 有機系電池 などが次世代電池として挙げられています。 今回注目したいのが第二次リチウムイオン電池といわれる全樹脂電池を手掛けている株式会社APBです。 社名のAPBはAll Polymer Battery、つまり全樹脂電池の英単

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特許検索式の作成にあたって用途キーワードで限定すると危ない?-スノーピークの出願を例に

新型コロナウイルス感染症対策として3密(密閉・密集・密接)を避ける1つの方法としてキャンプの人気が高まっています。 キャンプ・アウトドアというと、思い浮かべる企業があります。それが新潟県三条市に本社を置くスノーピーク。 今回はこのスノーピークの特許出願を例にして、用途キーワードで限定すると危険な点について解説していきたいと思います。 1. スノーピークの特許・実用新案出願状況まずは、J-PlatPat特許・実用新案検索でスノーピークの特許・実用新案出願について確認します

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特許分析って公報を読まなければいけないの?統計解析すれば良いの?-ユーグレナ・ファンドのキューサイ買収を例に-

特許分析を行う際に、クライアントからよくいただくのが 特許分析する際は数千件~数万件の母集団を対象にすると思うのですが、公報ってすべて読まなければいけないんですか? という質問です。 結論をいうと、 分析対象技術の出願特性と分析の目的に応じて、公報を読む読まないを選択すればよい となります。 むしろ、なんでもかんでも公報を読まなければいけない、統計解析すれば良い、というものではありません。 今回は昨年末にニュースになった「ユーグレナが青汁で有名なキューサイを買収

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新規参入企業の保有特許について調べる-「ソニー、自動運転LiDAR素子に参入」を例に-

昨年末にソニーが自動運転車両の中核技術であるLiDAR(Light Detection and Ranging)に新規参入するというニュースが流れました。 LiDAR(ライダーまたはライダ)とはLight Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Rangingの略で、日本語では「光検出と測距」または「レーザー画像検出と測距」(出所:Wikipedia)で、車両が周囲環境をセンシングしながら自律走行するために必須のテ

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