記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

「シャンチー」「共謀家族」「モンタナの目撃者」見た

 ダラっとした日々が続いてきたが映画を毎週末見るようになってから部屋の掃除やら、消耗品の買い替えやらが進んで少し引き締まった気がする。ただ来週あたりから映画館で見たい映画がないのよね。全く期待してない映画に突撃するか、一旦お休みするか悩みが今日も映画についてまとめよう。

 例によってネタバレ入れながら語っていく。

シャンチー

 評判が良くて先週からうずうずしていた。そして見いったら評判通りめちゃくちゃ面白かった。この内容で撮影費が初代マイティソーと同じくらいらしいとか技術の進歩やら効率化が進んでると感心する。
 やっぱり面白い所はなによりアクション!前作ブラックウィドーはいつもの安全安心MCUクオリティって感じで面白いけど驚きや感動はなかったが、カンフーっていうアクションにテーマがあることで今までにない緩急や刺激がアリ、戦いに敵を倒す、状況を切り抜ける以上のドラマがある。アクションといえば同じく出来がいいウィンターソルジャーを並べて語る人を見たけど、ウィンターソルジャーは肉と肉のぶつかり合いを最大限表現した作品で、同じアクションでも同列には語れないかな。
 ストーリーはシンプルに闇に堕ちたお父さんと戦う。驚きはないけど壮大な戦いをもって描いてるだけにスッと心には入ってくるね。仮面の人が仮面外さず死んでアイツなんで仮面付けてたの?って謎だったり、村焼くぞいっておいて謎の非殺傷武器で拘束したり、かっこいい構えしておいてアッサリ死ぬおかーさんだったり、かめはめ波には見えないけどと変な所はちょくちょくあったけど。
 それでもお父さんが村について真っ先にお母さんの墓前に線香を添えたり、これから新たな戦いが始まると緊張感高めておきながらウォンとカラオケいったりと楽しい要素もいっぱいあった。
 ラストのテンリングスの長に新たに妹がなったのは、母の気配を感じられた=魔に取りつかれていたという描写の表れなのか、単に父の組織が欲しかったからちゃっかりもらっただけなのか気になるところ。次回作に期待。
 ただ今作+次作のエターナルズが中国で放映できない可能性ってのが気になるね。これでシリーズの予算減少でこんじんまりとしたら困るし、かといって中国の意向を反映してストーリーが歪んでも困る。なかなか難しい時代だ。

共謀家族

 インド映画「ビジョン」のタイを舞台とした中国リメイクらしい。ただビジョンにも更に元があるから二度目のリメイク作だとか。
 評判はいいんだけど自分の心には刺さらんねぇ。クズの警察局長の息子を殺してしまった娘のために映画好きのお父さんが映画知識を使いトリックを仕掛け、警察の追求を躱すっていうのは面白い。お父さんの愉快で街の人にも信頼されてるいい人っていうのがスゴイ伝わってくるのに時にゾッとするような冷たい目をする演技がたまらくて良い。なんだけど警察局長がねぇ。
 お父さんの映画に対して局長は実際に様々な事件に当たった経験を武器にする、なんだけどイマイチそれがしっくりこない。物語冒頭の局長の推理はコメディというかアニメチックな感じで推理スゴイ!ってなんないんだよね。局長はキッチリお父さんのトリックを暴くんだけど、お父さんに確信を持つのは動機からなんだよね。さらに暴力OKの腐敗警察だから仮にアリバイを崩せなくても暴く→動機を知る→暴力で吐かそうとするルートが動機→暴力ルートになるだけだからトリックを解いても、お父さんがそういうトリックを仕掛けたのがわかる面白さはあっても解ける面白さを感じないんだよね。ストーリー上トリック解く意味ないから
 ただお父さんのしかけた最後のトリックで追及が躱され、日頃から警察の腐敗にキレてた市民の暴動が起こるのは面白かったし、地位も名誉も失った局長が未だ死体の見つからぬ息子の安否だけはせめて教えてくれとお父さんに聞くシーンは、グッと来た。傲慢なイヤなやつだったけど最後に残ったのが息子の安否っていうのがいいよねぇ、でもそんなに息子を溺愛したせいで殺されるようなこと起こしちゃったわけだけど
 ただ倒されるためだけのクソ野郎っていうのはいるわけだけど、今作はお父さんが犯人であり、それを暴くのが警察である以上腐敗警察なりにもうちょっと魅力というか面白さというか、なにか心に引っかかるものが欲しかったな。

モンタナの目撃者

 一言で言えば夏休みの昼にテレビでやってる映画かな。今も映画やってるかは知らないけど。夏休みの昼にたまたまテレビつけてこの映画やっていたなら楽しめるだろうけど、日曜日に金払ってみたならそこまで楽しくはない。
 主人公は仕事仲間と酒飲んでバカやって明るい振舞の一方で、かつての救えなかった命についてPTSDのようなものをかかえていて、という具体的なタイトルは上げられないけどそういうやつ結構みたという感情が沸き上がるタイプ。
 悪役の二人が冷徹でいて少しマヌケが感じが面白いのだが二人しかいないのがイマイチ。本編でももっと人寄越せとか愚痴いってたけど、実際人増やしたかったけど予算で増やせなかった事情みたいなのはあるのかしら。
 山火事+後ろから追いかけてくる敵というシチュエーションを謡っているけど、そういう状況はラストだけ。二人いるうち一人は、火事とか関係ない所で死ぬぞ。
 90年代のエンタメ重視の映画の雰囲気は味わえるんだけど、今でもテレビで放送されるような名作と比べると花がない。昔こういう映画見たという空気感は面白いんだけど、昔の映画たちには並ばないねぇ。

まとめ

 以上今週観た映画館の映画たち。一つの映画について語ろうとすると悩んじゃうけど2つ、3つテキトーに一気にしゃべっちゃうなら気軽に出来てたのしいね。とはいっても毎週二つ見れるわけでもないのが悩ましい所。映画館で一本見たけどもう一本いいのが見つからないならアマプラでみたやつでもつけるかな。
 来週観る映画が全くのノープランだが面白そうなやつがあるなら見に行こう。

さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます