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【解説】ウクライナのパーティタウン

どれだけ多くの人が北京オリンピック2022の開幕式を見たのか分からないが、参加国の登場で国と国との知らなかった関係性を見直す事がある。

モルドバ共和国の選手入場の際には、「あれ、どこだっけ?」と首をかしげたが、調べてみると元ソビエト連邦でルーマニア語の東ヨーロッパの国だった。すぐ隣には紛争を目の前にしたウクライナがある。

各メディアのオリンピックの盛り上がりをよそに、FOXニュースやCNNではロシア軍の戦車の配備体制の衛生写真やNATO軍の構成、プーチンとマクロンの会談など、スポーツで行う代理戦争ではなく、本物の戦争が幕を開けようとしているのだ。

予測されている開戦日は北京オリンピック終了直後、正しくはパラリンピック終了後なのだろうか。

何故、ロシアがウクライナを侵攻するのか?ロシア側からすれば、米国がウクライナを操ろうとし脅威となろうとしているからと主張。米国側は人権問題や戦争の正義を盾に、ウクライナ市民を守る為に動いていると主張する。

遡れば、ジョージソロスや米軍のネオコンも登場し、単に為政者の都合に過ぎないとはまさに的を捉えていると感じる。

そのウクライナとは一体どんな国なのだろうか?高城剛氏が訪れた事のあるウクライナ屈指のパーティタウン、オデッサ(Odessa)のナイトクラブ、Ibizaを見てみるとこんな感じだ。ビーチがあり、ロシア人の若者が集まり夏は連日パーティが行われている。

ここには、オデッサも歴史的に見れば、ほとんど多くの人口はロシア人で構成されていた。

Wikipediaをみてみると、このような記載がある。

A 2015 study by the International Republican Institute found that 68% of Odessa was ethnic Ukrainian, and 25% ethnic Russian.[49]
Despite Odessa's Ukrainian majority, the biggest part of Odessa population speaks Russian at home. Though, Ukrainian is gaining its popularity: in 2021, the share of Ukrainian language as the main language spoken at home has increased almost 5 times from 6% in 2015 to 29% in 2021.

人口の25%はウクライナ人だとされながらも、ほぼ全人口がロシア語を話す、ロシアの街だ。ウクライナ人であっても、ロシア系ウクライナ人が多く含まれていると想定される事からも国籍比率だけでは真意を測る事は出来ない。実際にウクライナ語は6%程度しか話されていなかったようだが、2014年のクリミア侵攻以降、一気ウクライナ勢が29%にも急増している事から見えるように、脱ロシア化が始まっている。この結果がウクライナのNATO加入を後押ししているようにも見える。

ドネツクをはじめ、Odessaのように実質的にロシア人の街がウクライナには沢山ある。そして、実質的に夜の世界や裏社会の経済を牛耳っているのがロシア系だとしたら。米軍やNATO軍がどうやってロシアの侵攻を食い止める事が出来るのだろうか?米軍のシミュレーション結果は一体どうなっているのだろうか?

侵攻を止める事が出来ればバイデン政権の株は大上がり。(これが実現するのならば、相当な密約や金額が米露間で交わされるのだろう)失敗しても、バイデン政権は健闘を見せたと言えるのだろうか?もっと出来たはずだと非難されるのだろうか?

Future Report Vol 555 Vol.1「世界の俯瞰図」

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Photo by Alex Krugliachenko (ウクライナ、オデッサオブラストの海岸)

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