禁煙の方法について

禁煙の辛さについての話は前回である程度は行った。結局、我慢は必要であり、失敗は全て自分の問題だという事。失敗すればするほど嫌になり、禁煙しようという意欲はどんどん失われていく。

じゃあ、何で禁煙しようとするのか?というと、喫煙できる環境がどんどん失われていっているから。もはや、会社に喫煙所があるところは少数派となり、駅前の喫煙所は次々と閉鎖されている。喫煙できる場所は一部の飲食店と自宅だけとなり、自宅もいつまで吸えるかは微妙。

以前なら希薄だった動機づけは、どんどん強くなってきているのは確かだ。「喫煙できなくなってきているから」

今までの禁煙失敗歴から、禁煙の方法というはそれぞれのタイプに合わせないとうまく機能しないように思える。と、いうのも、認知矯正によって禁煙し、継続可能であるなら、これ程失敗例が多い理由が分からない。認知矯正に失敗しているというのは検証が難しい以上、確証は無い。なので、認知以外の部分から、アプローチを行う方法に切り替える。

ニコチンパッチを使える人、使えない人

禁煙外来で処方されるニコチンパッチを使って禁煙できる人と出来ない人がいる。これは不思議な話で、禁断症状がニコチン欠乏を起因としているのであれば、ニコチンパッチがあれば禁断症状が出ないはず。しかし、実際にはニコチンパッチを貼り付けて止められる人と止められない人がいる。ニコチンガムは噛んでいる間とそれ以外とではニコチン摂取量が異なるため、それなりに中毒症状が出る。一方で、ニコチンパッチは一定量が供給し続けられるので、そういう中毒症状が出ないはず。にもかかわらず、タバコと同様の症状が出る。

ニコチンパッチを使用した経験から、喫煙者のタイプはニコチン中毒のいわゆる「ヤク中」と、動作に依存している「行動習慣」とに分かれると思う。ヤク中タイプは、恐らくニコチンを別ルートで供給し続ければ症状が出ない。極端な話を言えば、喫煙しなくても良いタイプ。ニコチンを徐々に減らして行けばヤク中離脱可能といえる。

一方で、「行動習慣』タイプは動作に依存するので、その動作さえ制御できれば止められる事になる。ニコチンはあまり関係無く、どちらかというと、そういう行動様式を段階的に減らしていく。このタイプはニコチンの離脱症状に振り回される可能性が少ないので、喫煙動作は変えずに電子タバコ(VAPE)のようなニコチンの入っていない代替物に切り替えていく。そして、段階的に行動そのものを少なくしていくことで、禁煙に持っていく。ニコチン依存はあまり無いタイプゆえ、3日経過してもそれ程禁断症状が出ないだろうが、行動様式をいきなり無くすのは失敗につながる。

おれはヤク中タイプなので、パッチでどれだけ持つかを観察してみる。

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