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ウール素材の洋服を洗う?

店頭はすっかり秋の装いになってきました。
色も秋の落ち着いたトーンに変わり、素材もガラリと変わってきます。
ウール100%のニットなどはもう少し先になりますが、ウール混素材などは徐々に入荷してきております。

この秋冬は少しだけ大人っぽいウール物が多いanother 20th century。
店頭にもコットンウールシリーズがデリバリーされましたので、取扱いも含め少し触れてみたいと思います。
今回、ベストやシャツに採用した素材はウールと綿がほぼ半々です。綾織りでカジュアルだけど、どこか大人っぽい素材です。
ハイテク素材に少し飽きてしまった方々には特におすすめの素材です。

ウールと聞くとまず洗濯は?と考える方も多いかと思います。

当店でも毎年シェットランドのニットなどを取り扱っていますが、そのあたりのニットは洗い方にも干し方にも十分注意いただくと思います。
ただ、こうしたウール混の微妙な素材はどうしたらよいのか迷うところだと思います。

今回のようなウールを含んだ商品は、品質上お取り扱いアテンションを厳しくしております。
洗って一番怖いのは、「縮み」ですからね。

ここからはあくまでもわたし流の洗濯方法なので正式なものではありませんのでご了承の上、お読みください。
この商品も実際は、納品前に軽い洗いを入れて微妙な風合いを足しております。
これは、わたしの考えるこの素材の一番良い表情を出すための工程です。
この素材は高密度に織られている綿混素材なので、ニットみたいなことはありませんが、それでもやはり縮みは出ます。
脱水後には手加減しながら縮んだ繊維を少し戻してあげてから陰干ししています。

もしご家庭で洗う場合は、軽い揉み洗いのあと、洗濯ネットに入れて脱水をして、干す際には軽く繊維を戻す作業をしてあげてください。そのあたりをご注意いただき、シーズンに1、2回くらいにしておいてください。

雰囲気を楽しむのにルールなどありません。
シャツが洗いざらしで少しシワが出ていたり、バスクシャツが少しねじれていたり、そんなことも人によっては味であったりもしますからね。

同素材のriver runs vestも洗った雰囲気がでているからこそ着回しも広がるんだと思います。ざっくりとしたタートルやクルーのニットなどもいいですが、こんな表情ならクタクタになったリバースウィーブ(champion)と合わせても格好良い気がします。

ウールをもっと自由に楽しみたい気分ですが、表示やアナウンスには気を配り過ぎるくらい気をつけないといけない時代なのでこのあたりで…。

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