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シェルパに重ねたストーリー

暖かくなってくるのはまだ先ではありますが、もうひと月もすれば春の入口。春というのは装いも気分も一気に軽くなってきます。
ただ、日によっての気温差に加え朝晩の気温差も大きく、何をどう着たらいいか悩ましい季節とも言えます。
しかも、そんな時期は5月末までは続くのです。
朝晩は肌寒く、日中は暖かい、少し動くと汗ばんで、また体が冷える、まるで山の天気のよう。

そんな角度から洋服を紐解いていくと、山で働くシェルパが頭をよぎった。シェルパというのはネパールの山岳民族でヒマラヤなどの登山案内人としても有名です。
小柄な民族でありながら、山岳地帯のエキスパート。
山といえど、時期によっては軽装にサンダルで大荷物を背負っているシェルパもいたりする。
そんな彼らの姿がSherpa Parkaのイメージを大きく掻き立てた。

Hi STORY
‟ ネパール東部のクンブ・ヒマール、ここでは山岳ガイドや宿を営む者が多くなった。その大半がシェルパ民族であり、中には若い頃にグルカ兵として活躍した者たちもいる。大国の傭兵として世界最強とも言われた彼らはもともとネパールの山岳部に暮らし、普段の生活で培った体力や傾斜面での俊敏性を買われ山岳地帯の戦闘で活躍したのです。SAS の砂漠部隊着「Sherpa」は当時グルカ兵らの訓練用に支給されていた物に由来します。その特徴的なボックスシルエットは、小柄であったシェルパ族の名残だと言われています”
*Hi STORYに登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。

着丈をおさえてウエストや裾を絞ると絶妙なシルエットが生まれる。
しっかりとしたアウター感がありながら軽さが生まれる。
半袖Tシャツの上に羽織っても違和感はなく、フードが取り外せるので着こなしの幅も広がる。
暑くなってきたら、そのまま背負ってしまえば良い。
この軽さ、言葉だけでも十分伝わりますよね。

個人的に軽アウターにTシャツやショーツというスタイルが大好き。
ビーサン、ショーツにアノラック、教科書みたいなスタイルだけど、それがさりげなく着こなせるようになると上級者。
色落ちが中途半端な501にサンダルもなかなか。

こんな季節に思い起こすのは10代の頃によくいった春スキーの雪山。
3月も半ばを過ぎると雪山とはいえ、お昼は少し滑るだけで汗だくになってしまうこともよくありました。
上着部分だけ腰に巻いて滑っていたあの頃が懐かしい。

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