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オリジナリティとリアリティ

わたしの洋服たちには常にストーリーが存在していて、時にメッセージだったり、時には空気感みたいなものを密かに洋服に込めるようにしています。

デザインなのか、言葉なのか、いち早く世に出したいと思うことも有ります。しかし、そんな簡単に形になるわけもなく、その間はジレンマを抱えることもあります。
そして、それとは逆にいつか出したいと満を持してリリースすることもあります。そんな時はゆっくり温めながら肉付けをしていく。

その差は何かと言えば、普遍的要素に他ならない。
あくまで自分の中の普遍的部分であって、一般的には当てはまらないもの。
時には瞬発力や直感的な部分も大事にしていますが、もっとオリジナリティとかリアリティみたいなものかもしれません。

今回のwalter'sコットンフランネルシャツは、正にそんな要素でしかない。
何年も前からどこかで自分が探していたもの。
頭にしかないその姿はしっかりしているようでぼんやりもしている。
それでもカタチにし始めるとパズルのようにはまっていく、昨晩の夢を伝えるよりよっぽど容易なこと。

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houndstoothの柄の細かさ。
逃げないグリーンの色味と後染感。
ワーク感とステッチのバランス。
コットンフランネルの起毛の肌触り。

自分が着たいと頭においていたものを、頭からおりてくる指示に従ってそのまま製品化する。
時にはそんな素直な作り方も良いモノです。
オリジナリティとリアリティ。

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