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一人法務担当者が理想のリモート/出社の黄金比について考えてみた

アノニギワイ公式noteとは?
ブログとオープン社内報その中間のような位置づけで、着飾らず僕たちの素直な思いをお伝えするnoteです。
本日のライター:代表取締役社長 山岡

緊急事態宣言が明け、宣言中とは比べ物にならないくらい多くの方がオフィスに通勤しているのを目にするようになりました。
「現時点(2021年11月11日)のリモート率ってどれくらいなんだろう?」と思うと同時に、「もしリモート/出社を自由に選べるなら、自分にとって理想の黄金比ってどれくらいだろう?」と考えていました。今回はその内容について綴っていきたいと思います。

アノニギワイは副業として起業しており、僕は本業の方で一人法務としてベンチャー企業の法務を担っています。おそらく読者の方は一人法務の方ではないと思いますので、「一人法務ってこんな感じで仕事しているんだ」「この点は自分の仕事と共通する」みたいな感じで読んでいただけると嬉しいです。

一人法務の業務
リモート/出社の理想の黄金比を考える前提として、一人法務ってどんな仕事をしているかまとめてみます。

法務の仕事ってタダでさえ色んな業務があるのですが、一人法務だとそれを一手に引き受けるので、さらに幅広い業務を担当することになります。具体的には、契約書や利用規約の作成・レビュー、社内法務研修、社内の法律相談や紛争対応、就業規則の整備などがあります。各業務の比重は会社にもよりますが、契約書や利用規約の作成・レビューに多くの時間を割くのが一般的です。

あと、リモートワークを考えるうえで忘れてはいけないのは、紙の契約書等への押印業務や保管業務です。総務部門がこれらを管掌している会社もあるそうですが、当社の場合は法務の所管となっています。

リモート向きの業務
上記のとおり法務の業務は幅広いですが、多くの法務業務に共通しているのは「一人で黙々と対応する業務が多い」ということです。契約書の作成やレビュー、勉強会の資料の作成など、基本的にPCでカタカタやっていることが多く、他の業種と比べてミーティングはかなり少ないです。特に一人法務だと、法務担当者間で契約書の内容等についてディスカッションする時間もほとんどありません(顧問弁護士などの外部の専門家と契約内容について議論することはあります)。

一方で、契約書や利用規約、就業規則など、ミスの許されない文書を取扱っていますので、集中して作業している時間も長いです。気づいたら誰ともしゃべらずお昼休みになってた、ということもよくありますw

このように、一人法務の業務は一人で集中して黙々とこなすものが多いので、基本的にはすべてリモート向きかなと思います。

出社向きの業務
そのように考えると週5日フルリモートが良さげな感じもしますが、一人法務業務のなかにも(ただ1つ!)出社向きの業務があります。それは、「出来上がった契約書をセルフチェックすること」です。

一人法務の場合、自分の上長が法務の専門家ではないことが多いため、自分で作った契約書は基本的に自分でチェックしなければなりません。しかし、契約書作成に集中していればいるほど、その反動でついセルフチェックの目が滑ってしまうことがあります(「間違っているはずがない」という先入観でセルフチェックしてしまうため)。僕もセルフチェックは得意なほうではないので、しっかり「第三者の目」でチェックする意識を持つために、紙に印紙したものをチェックするようにしています。

そして信じられないかもしれませんが、紙の印刷物で読み返すとPC画面では気づけなかった不備が面白いくらい発見できるんです!!w そのため、時代のデジタル化に逆行してると思いながらも、セルフチェックのために契約書を印刷するひと手間は欠かせません。コンビニでもプリントはできますが、「データ保存したら即チェックしたい!」という衝動に駆られるため、出来上がった契約書のセルフチェックするときは出社したいなぁと思っています。

また、出社「向き」というわけではありませんが、押印のために出社することもあります。最近テレビで一時話題になっていて「本当に押印のために出社することあるの?」と聞かれることもありますが、本当にあります!

僕が働いている会社は電子契約締結ツールを導入済ですが、契約の相手方が紙での締結をご希望されている場合は紙で締結するルールにしています。コロナ前に比べてかなり電子化が進んではいますが、それでも1~2割ほどは製本した紙の契約書に押印をしています。そのため、最低でも週に1回は出社して押印対応をする必要はあるかと思います。

結論
前置きが長くなりました!
以上を踏まえると、個人的には【3日:リモート、2日:出社】がリモート/出社の理想の黄金比かなと思っています。

週1日だけ出社だと押印業務などに追われてゆっくりセルフチェックする時間がなくなるかもしれないので、週2日出社くらいがちょうどいい塩梅な気がします。3日間黙々と契約書関連の業務などを行い、2日間でセルフチェックや押印対応を行う配分が理想です。

「一人法務じゃない法務部門のメンバーだったら、どれくらい黄金比が理想なのか?」とか「他の業種の理想の黄金比はどれくらいなのか?」とか気になるので、色々お話聴いてみたいですね。
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