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無くすより託す「いさり灯」の現状と目標

アノニギワイ公式noteとは?
ブログとオープン社内報その中間のような位置づけで、
着飾らず僕たちの素直な思いをお伝えするnoteです。
本日のライター:豊島

8月31日(火)掲載者募集が始まった函館承継マッチングプラットフォーム「いさり灯」。

募集ページ:https://anonigiwai.jp/isaribi-recruitment/

今回はこの「いさり灯」についての連載3回目となります。

「函館」「事業承継」のキーワードに心動かされたアナタ!必見です。

現状のご報告

まずは、現状のご報告からさせていただきます。

いさり灯については、現状まだ成約に至った事例※はありません。一方承継したいという希望の方は約40名ほどと順調に増えている状況です。

成約に至らない点について当社では以下のように考えています。

※ 2021年10月21日現在

・様子見
いさり灯は先日、地元の大手新聞紙『函館新聞』の1面に掲載していただきました。この反響は大きく、多くの方に知っていただけたのではないかと思っています。(函館新聞電子版、ウィクリーランキング3位だったそう。)

知名度が広がっている中、成約までつながらない。これはインタビューを行って掲載する方式がピンと来ていないからでは?と考えています。Web媒体そのものについて懐疑的な方も多い地域であるという特色もあります。方式がイメージつかない、Webで承継につながるのかわからない。その2点が様子見という現状を生んでいるのではないかと考えています。

・自らに価値を見いだせていない
事業を通して函館に関わるようになり、見えてきたのは、事業者様に自信がないということ。「自分たちの事業なんて売れない」「ここまでやってきてこれなのだから廃業以外に選択肢がない」というご意見です。中には「つぶしてしまった方が良い」という方すらいました。
(実際、廃業を考えている方はとても多い地域です。)

僕としては、こういった思考をぜひ変えて欲しいと思っています。理由は2点あります。1点目は「残すこと自体が函館に価値があるということ」。その点でいえばつぶした方が良い事業なんて存在しません。事業がそこにあるだけで、雇用を生み出し、税収を生み出し、活気を生み出します。つぶすなんて言わないでぜひ承継にチャレンジしていただきたいです。

2点目は、「価値を決めるのは事業者様ではない」ということ。後継者は、事業の内情や内容を知った上で、この事業ならと思い承継します。事業者が価値がないと思っていても、後継者が持つノウハウやアイデア、資産などと組み合わせれば勝機があるかもしれません。インタビューなどで開示し承継の可能性を探ってみるのはいかがでしょうか?

・料金体系の問題
いさり灯は、現在、掲載料をいただくプラン、もしくは掲載料実質0のクラウドファンディングを利用するプランをご用意しています。

函館ではインタビューを伴わないフリーペーパー媒体であれば1万円程度で求人広告を掲出できるものもあります。
Webに懐疑的、自らに価値が見いだしていない現状です。高い掲出料を払って当社サービスを利用しがたいのではないかと考えています。

サービスの改良を実施

現況を踏まえて、現在プランの改良や方向性の転換を図っています。
具体的にはまたプレスリリースなどで発表してまいりますが、承継させる側が完全0円でご利用いただけるプランや承継する側が情報を発信できる方法を検討しているところです。

11月には形なるかと思いますので、もう少しお待ちください。

いさり灯の目標

いさり灯の最終目標、テーマは函館市内で「無くすより託す」の文化をつくることです。

残すものは、優れた資産やリソースであり、事業にこだわっていません。

遊休資産(土地、建物)や機材(工場、設備)、権利(漁業権など)ありとあらゆるものを残していただきたい。それが全関係者のメリットになるからです。

承継させる側には、老後資産の形成や残すことでの地域貢献、伝統や文化の継承、雇用や販路などへの責任などが果たせます。

承継する側は、ビジネスへの挑戦や事業開始の予算圧縮、技術ノウハウの獲得、流通経路の獲得などのメリットがあります。

また、函館にも多大なメリットがあります。若い後継者が生まれることによる地域活性化や人口流入、税収の増加、雇用の維持などです。

「無くすより託す」の文化圏では、既存のリソースを残す。それだけで多くの方がメリットを享受することができるのです。

今は、「無くすより託す」に納得できないという方も多いと思います。地域では、「子供に残す、いなければ廃業する」のが一般的ではないでしょうか。でもそれは慣習の話であって、義務でもなければ強制でもありません。ちょっとのマインドチェンジで地域はよくなるはず。私たちはそれを実現するためにこのサービスをつくりました。

「無くすより託す」。

ぜひこのテーマを覚えておいていただき、身近に廃業をしようとしている方がいれば、承継をオススメいただければと思います。

▶「いさり灯」無料!掲載者募集ページ
https://anonigiwai.jp/isaribi_free/

▶「いさり灯」掲載者募集ページ
https://anonigiwai.jp/isaribi-recruitment/

▶株式会社アノニギワイ
https://anonigiwai.jp/

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