胎盤からぬけだせ
お腹にいたときのことを覚えていますか?わたしは 覚えていません たくさんの羊水にくるまってあたたかな暗闇にいたときの記憶を覚えていたのだとしたら それはいちばんしあわせなときのきおくなのではとおもって怖くなりました 覚えてなくてよかったなあ と 心のおくのちいちゃな核につぶやきました
そんなわたしはもうすぐ、18歳になります
17歳は、16歳のときのわたしがびっくりしちゃうくらい行動した一年でした。不器用だから、0か100の選択しかできなくて、教室の隅っこでひとりお弁当を食べているのに気がついたらミスiDに応募していて、気がついたらメラメラしていて、気がついたら文章を好きになっていました。すべてあとずけ。それでも やっとのことで掴んだひかりは わたしに希望を与えてくれました。そんなにくさいこといわないでよ、って自分でも思っちゃうけれど、もやもやした自分に風穴を開けてくれたのは間違いなくミスiDです
いつかのスマートフォンのメモに、こんなものがありました
「ドラマチックだねえ、と自分に言い聞かせながら、ドキドキすることをする。その言葉を頓服薬のように。それくらいにはビビリである。」
noteの書き出しにしようとして放り投げていたものです。そう、わたしは人一倍臆病です。みんな臆病だよ〜!なんて聞きたくないだれのこともしらないわバカ!と思っちゃう
カメラテストのときまで人生で一度も叫んだことがなかったし、自分の好きなものを他人に伝えることなんて少しもできなかったし、自撮りは今でも即ツイ消ししたりします。てへへ だれにもめいわくも心配も不快感もかけたくなかったから
でも 産声をあげて 自我がやっと生まれてきた今、このまま臆病でいたら死んでしまう、とミスiDフェスのあたりに なんとなく直感しました。わたしは給湯室で一人しゃがみこむOLになってしまう、その光景が脳裏にうかびました
そうしたら そのころに運命がふってきたのです
夢中で追いかけました 途中で臆病な気持ちが顔を出して あきらめようとおもったけど、でもやっぱり駆け抜けました。そうして つかみました。
ほんとうに 今年は楽しいことが起こります
今はまだ 言えないけれど
わたしがわたしの力と運命に導かれてつかんだ
とってもキラキラしたみらいです
18歳 わたしは臆病の胎盤から離れます。生ぬるい羊水から抜け出します。そうして ちゃんと怒れるように、ちゃんと叫べるように、ちゃんと泣けるようになりたい。ワガママをゆるしてほしい
この文章を書き始めた頃に花瓶に生けた 元気のなかったチューリップは もう 水を吸って頭を天井へ凛と向けています わたしもそうなりたい
17歳のにっきちゃんを支えてくれて ありがとうございました
18歳のにっきちゃんのことも どうか見守ってください 見守ってくれるあなたに会いに行くことを約束するので それはきっとしあわせです
またね おやすみなさい
にっき
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