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スペインの住居探し

私たちは1年間の滞在期間とあらかじめ限定されているため、現地についてからアパート探しなどにあまり時間をかけたくはありません。
かつて弥次さんは単独でスペインに留学した際、不動産屋を使わず自らの足で下宿を探し周り、結果入居まで数ヶ月を要したこともあり、今回は不動産業者を使ってでも早く契約できることを優先しました。
そこで渡航する約半年前に学校や不動産見学、さらに弥次さんは教室の先生を5泊7日で訪問し、生活の準備をする事になりました。


現地の不動産業者

大学から紹介してもらい、事前に予約した不動産業者を春に訪問しました。大学が終わる6月ごろに退去する学生が多いこと、3ヶ月以上先の物件を予約することはできないことから契約に至りませんでしたが、具体的にお店のネットから物件を探し、イメージを掴むことができました。日本からも検索できるため気に入った物件があればコンタクトを取って交渉することもできそうでしたが、学生対象の不動産業者のため、家族向けの物件は取り扱いが少なく、他の不動産業者も並行してチェックする事にしました。また、内覧についてはオンラインですることもできる(コロナのおかげです)とのことだったので、日本から契約に至ることもできそうだという手応えを感じました。

ネットで不動産検索

いくつか有名なサイトがありますが、一番参照したのは Idealista と言うサイトです。このサイトに物件を出していた日系の不動産会社に個別でコンタクトを取り、メールのやり取りの感じがよかったA不動産(日本語OK)にお願いすることにしました。
入居に関する優先順位(場所、部屋数、家具の有無など)をつけながら希望を出すと、自分たちでは探し出せなかった物件を勧めていただけました。ピソ見学はオンラインで行い、契約へと進みました。もちろん、パスポートや大学からの招聘状や現在の給与状況などの情報は提供し、賃貸料が払える立場であることを証明する必要はありました。が、おかげで日本在住中に住居確保が無事すみました。

Wiseで支払う

スペインの銀行口座がないとアパート契約ができない。だが、口座開設には住所とNIEが必要 と言う 「鶏が先か卵が先か」 と言う問題があるようですが、今回は日本から契約するので、まずは海外送金になります。
今はWiseという海外送金に便利な金融会社があるので、こちらを利用することで銀行口座を開設していなくても契約には問題ありませんでした。Wiseについては多くの人が記事にしていますし、どんどんWiseの他にも海外送金手数料が安くて使いやすい会社があるようですので、調べてみてください。送金額が大きくなるとWiseの限度額を超えてしまうリスクがあるのでその場合は、手数料が高くても銀行を使わないといけないかもしれません。なお、Wiseの口座を開設する時にクレジットカード(マスターカードで有料)も作っておくと、口座にお金があれば海外のATMで現金を引き出せるので、口座開設できるまで必要経費と思って作っておくほうがいいです。

感想

不動産業者経由での契約だったのでそれなりの経費が必要でしたが、家具付きのアパートへ入国後すぐに入居できることがわかっていることは大きな安心感でした。また、入居後の光回線や携帯電話の契約についても不動産業者の方に手続きをしていただきましたので、助かりました。(これには別途現地の銀行口座開設が必要)
実際に内覧をしないことへの不安を述べる人も多いですが、居場所の確保を優先するという考え方もあるかと思います。私たちも万一のトラブルを考えて、入国後数日間はアパートメントホテルに滞在し準備を進めました。引き渡しの際にピソを不動産業者、大家さんと一緒に立ち会って確認したところ、何ヶ所かちょっとした不具合がありましたがすぐに対応してもらい、住めないほどの問題はありませんでした。色々リスクはありますが、家探しのストレスは家族連れでは大きいのでオンラインでの契約についても十分検討する価値はあると思います。

住居の確保はスペイン人でも難しいと言われていますし、家賃の高騰はかなり問題になっています。政府はこれを何とかしようと家賃の上昇率についての規制をしたり工夫しています。若い人たちが独立せず実家から会社に通うことも珍しくありませんし、シェアハウスをする人も多いです。
スペインには日本のようなお手軽なワンルームマンションがないという事情もあるからで、どちらがより豊かなのかは分からないですね。


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