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あなたは誰? #青ブラ文学部

昔から、縁を切りたくても切れない。
決して、嫌いなわけじゃないんだけど、たまにあなたのことが誰だかわからなくなる時がある。

例えば、漢字1文字だけを見続けていると、記号に見えてくることはないですか?

「字」という文字をずっと見続けていると、私はなんの意味も持たない記号に見えてくる。
初めは、「ウ」という文字と「子」という文字に別れて見えるんだけど、それを通り越して見続けると、なんの意味なのか全く分からなくなるし、その記号を読めなくなる。

「子」が、「こ」と読めなくなって、何て読むんだろうか?これは、なんの記号なんだろうかって。

細部をとことん注意して見続けると、意味を持たない集合体に思えてくるので、私は意味を求めて、ちょっと怖い。


みんなも、こどもの頃によくやったと思うけれど、この間、久しぶりに夜中に合わせ鏡をして、ずっと自分を注意深く見続けていた。
いったいこの目の前にいる人は誰なんだろうと思えてくる。

「あなたは誰?」
私は、鏡の中のもう誰か分からなくなったあなたに問いかける。
私は、怖いので、心の中で恐ろしいなって😱しているはずなのに、鏡のあなたは🤬してる。

私はそこで、正気に戻る。
あなたは、あなたなんだねと。
昔からずっと一緒だったから、ついあなたは私だと思っていたんだけど、違うんだよね。

あなたと私は、腐れ縁 。
二人三脚のはずなのに、ちゃんとあなたを気遣ってあげなきゃいけなかったのに、何もしてあげられてなくて、ごめんね。
そりゃあ、怒られて当然だわ。

私は、心の中で😥をした。鏡の中のあなたは😄をした。

 山根あきらさんのお題、#腐れ縁だから に参加させていただきました🎉
山根あきらさんの句を見たいからという理由です! (∀`*ゞ)エヘヘ


 余談ですが、私は幼い頃から、自分の体と自分の心は、別人格に別れて生きてきました。
 体に受ける痛みと心が感じる痛みを分けなくちゃと勝手に思ったのでしょうね。体と心はそれぞれのリアクションに対応するために別人格になっています。それは、今も特段、変わりません。

 心が寂しくても、体はちゃんと笑ってくれているのですから、感謝しないといけません。心が辛くて耐えきれなくても、体はちゃんとキーボードを打って記事にしてくれているので、感謝しないといけません。心に痛みを感じないのは、体が痛みを感じて守ってくれているからなのです。
 だから、私の体は、怒ってます。私の心に、怒ってます。

 このままなら体は怒ってやめちゃいます。そこに気付けたので、「今まで守ってくれてありがとう」という気持ちと、癒しを与えたいなと思っています。
 あなたは、腐れ縁だから、これからも、ごめんね。よろしくね。


※この作品は、フィクションのつもりです。実在の人物、団体とはおそらく関係ありません。

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