今年の夏
コロナ禍の2週目
夏が終わろうとしている。目指してた文化祭はもうすぐそこで、これが終わったら他の何か違うことが始まる。
もう終わっちゃうのか。嫌だな。勿体無いな。
何かしら活発にやってないと生きがいを感じられない。中学の時に仲間に恵まれて努力を経験できたから、あの感動の味をもう一度食べたい。
私の貪欲さの原因はこれかもしれないと思った。
いつだって貪欲だった。始まったばかりだろうと終わりが来ようとも。ずっと頑張っていたかった。努力したときの人の一体感を超えるもの、私はまだ知らないな。
空回りしてた。空気を読めない瞬間がたくさんあった。呆れられたり無視されたりしながら、でも自分のやり方を信じて挑戦できたこと。本当に良かったのだ。
わたしはいわゆる学校行事ガチ勢なんですと。
この学校に入ろうと思った理由は狂気にあるって言ったことがある。
一部の"ガチ勢"が目をギラつかせながらやっている。胡散臭いほどやっている。そういう狂気がわたしには胡散臭くて、だけどその臭さを、若気の至りを自覚しながら肯定してくれるのはここだと思った。子供でいられると思った。
自虐的。ずっと自分の学校に対して抱いてるイメージは自虐ネタだった。
自信の無さと、実際のクソ加減と、捨てきれない希望と、結局現れる諦めと。ああ。バカとはこのことか。
この狂気の中にいられる時間はもう長くない。そう思ってるから全力疾走できた。「わたしは関係ない」なんて一ミリも思わなかった。
演劇自体が好きな相方に比べて、わたしは実際そんなことない。人より少し、大声を出す躊躇が無いだけで、目立てればそれでいい。ステージの上にいたい。唯それだけ。
良かったな。わたし。ちゃんと参加して、グイグイ引っ張って、引かれて、前を向いて、がむしゃらに心動かして。美談にしてしまおう。葛藤も全部。
もちろん好きな人には好きになってもらえないと思うし、それでも友達として暫く仲良くしてくれそうだけど。拗らせたわたしに愛情表現をするという目標をくれてありがとう。
夏だなあ。夏。アチいなぁ。
走って良かった。良かったと思うように道を選べて良かった。わたしは無限に偉い。
よくやった。周りからこんな風にゴールを設定されないと自分を認めてやれない未熟なわたしだけど、またいろんなことを経験して強くなっていきたいな。イイ人生歩みたいな。
きっと誰も何もしないんだろうな…
そういうある意味の絶望から全ては始まったのだけど、自分のことに満足して生きることを知れたので、今年の夏はハッピーに終われます!
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