子どもの「やりたくない」をどう捉える?

今年最後のレッスンで

ある一人の年長さんの子が珍しく、

レッスンしたくない

とお母さんの後ろに隠れて連れて来られていた。


したくない理由はお母さんにも私にも教えてくれない。

とにかくやりたくないと。


こういう時ね、とりあえずやりたくない気持ちを汲み取ってあげることが大事。

どんな理由があろうと、やりたくない気持ちがあるのだから。


私は前提として

楽しそうな子どもの興味が惹かれるレッスンをしていればやりたくなるだろう

と思っているので、やりたくないと言っていても任せてくれ〜と思っている。



その上で、保護者の方々が我々指導者に託してくれるのならば、

お願いすることはその場から保護者の姿を見えなくしてもらうこと。


お母さんの心配は子どもに伝わるから。

うちの子大丈夫かな〜?と見ているうちは子どもはやりません!

これは今までの経験上、80%以上の確率でやらない。

でもね、お母さんがいってらっしゃい〜!

って送り出してくれたら、最初はやらなくても

何処かのタイミングでやり始める。

そして、送り出す時

やらなくてもいいけど、やって欲しいな〜

くらいの軽い気持ちで送り出してくれると、嬉しい。


本当に子ども達って敏感に周りの大人の心を感じているから。


実際、今回は

最初「やりたくない」と教室に入って来れなかったんだけど、

「そっか〜。やりたくないのか〜。そんな時もあるよね。」

と声をかけたら、まず落ち着いて、

「やらなくてもいいよ!とりあえず教室に入ろっか。」

って言ったら大人しく教室に入ってくれた。

この時点でお母さんは私達に預けてくれた。


種目が変わるごとくらいに「やる?」って声をかけていたのだけど、
なかなかやるとは言わなくて。

でも、だんだん絶対やりたくない!という雰囲気ではなかったので、
提案してみた。

今日、何か一つはやろっか、と。

そしたら承諾してくれたので、

今日この後これとこれだけど、どっちやる?って聞いたら、

前者を選んだ。

結果的にはそれがきっかけとなり、その後全部やって帰っていった。


やらない!って言った手前、意地でやらない場合もあるから
やるきっかけをあげるのも大事。

ただ、やりなさい!ではなく、
子どものやりたくないという気持ちを汲み取った上で、
やる機会を待つ。そして誘導する。


子どもが「やりたい」と思うのを待てる大人の余裕
やらなくてもいっかって思える大人の余裕も
必要なのかもしれないですね。

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