プルトニウム・ラヴ

触れた指先の皮膚から
じゅくじゅくと血膿は垂れ
プルトニウム・ラヴ
我が思想はどこまでも暗く

冷たく重重しい月 皓皓冴え
夥しい十字架を背負いし墓地
我が棺は厚さ5 mmの鉛に閉ざされ
苦渋の恋を物語る

お前の居る場所や向けられた笑まい
耐えきれずに重く
我が恋はプルトニウム

悪魔が墓場の土を踏み
病巣が糜爛し毒を放つ月夜
お前は私を許さなければならない! その余はどうでも良いことだ

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