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水田一面に生えるこの細い草は何だろ?

 昔から滋賀県北部の田植えは早くて、GW前後がその最盛期だったのですが、最近はずいぶん遅くなりまして、この時期になってもまだ代掻きがされていない圃場があちこちに見られます。
 そんな圃場一面にこんな草がびっしりと生えている場所がありまして、ものすごく目を引くので思わずクルマを停めて撮っちゃいました。w

いや、これはすごい。まるで抽象絵画のようです。
トラクターの轍がいい味出してます。(^^)
一本手に取ってみたら、この植物の茎はすごく細いんです。

 最初はイグサの仲間かな?と思ったのですが、よくわかりません。実は水田に生える雑草の種類はとても多くて、姿がよく似ているものも多いんですよね。

で、よく見るとかなり特徴的な穂がついています。

 穂の形状からするとカズノコグサ(学名:Beckmannia syzigache 別名:ミノゴメ)でしょうか?カズノコグサは水田周辺によく生える比較的小柄なイネ科の越年草ですから、ここに生えていても不思議ではありません。

多分そうだろうと思うのですが、今回もまあ自信なし。間違ってたらごめんなさいです。w

 ちなみに、カズノコグサの和名はまたしても牧野富太郎先生。
 別名のミノゴメは、江戸時代の植物学者・小野蘭山が名付けたそうですが、牧野富太郎によって「カズノコグサは食用にならないため、ミノゴメではない。ミノゴメは、平安時代の七草のうちの一つ「葟(みの)」のことで食用になるムツオレグサを指すのであって、蘭山は間違えてカズノコグサにミノゴメと名付けてしまった」と指摘し、カズノコグサと改めたそうです。

 牧野富太郎先生 VS 小野蘭山。
 ここでもやってますね。
 いやあ、激しいお方。w


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