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初夏の野草 チガヤとコバンソウ

 琵琶湖岸の湖周道路をクルマで走っていると、歩道脇にいろいろな野草が生えている様子が見られます。
 特に初夏のこの季節には、興味深い植物がずらりと並びますので、私などは「おお、あれは何だ?」と、ついそちらに気を取られて、思わずハンドル操作を誤りそう。^^;
 しかも、クルマが走るおかげで種がうまく道に沿って飛ばされるので、年々それらの勢力は道沿いに拡大していくわけです。今回はそんな植物たちをちょっとピックアップしてみましょうかね。

 さて、この季節の琵琶湖岸の湖周道路で目立つ植物の筆頭といえば、やはりチガヤをおいて他にはないでしょう。

歩道脇に群生するチガヤ。

 琵琶湖からの風に揺られた小さな白い帆が、初夏の光を反射して輝く姿が何キロにもわたって続くとなったら、もうね。私はドライブしながらいつまでも見ていられますぞ。(^^)
 そんなチガヤは枕草子にも「草は浅茅、茅花いとおかし」と書かれるほど日本人にも古くからなじみのある植物です。
 しかし、一方でススキなどと同じように綿毛を飛ばし、地下茎で増えますので、実はものすごく根絶が難しくて"世界の最重要害草"10種にあげられるほど悪名高い植物でもあるのです。^^;

 続いてコバンソウ(小判草)はイネ科の一年草で、地中海沿岸地方原産の帰化植物。日本には明治時代に観賞用として入ったものが逸出。小判に似た形の穂をつけることからコバンソウと名付けられています。

こちらの穂はまだ青いですが、これが実ると
こうなる。カラカラと音をたてることから「スズガヤ」とも呼ばれています。
チガヤとコバンソウが一緒に群生して、風に揺られて一斉にキラキラと光る歩道脇。


 ま、うちの畑に入りこまず、
 そこにいるならいいんです。(^^)


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