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八幡様の総本宮・宇佐神宮@大分

豊前国の一の宮神社

日本の神社の中で、もっとも多く有るのが八幡神社です。
その八幡様の総本宮が、ここ宇佐神宮なのです。
皇室も伊勢の神宮につぐ第二の宗廟としてご崇敬になっています。

八幡神、八幡さまと呼ばれる神様は、
・八幡大神・品陀和気命(ほむだわけのみこと)(応神天皇)(誉田別命)
・気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)(神功皇后)
・比売大神(ひめおおかみ)・・・宗像三女神
  市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)
  多紀理比売命(たぎりひめのみこと)
  多紀津比売命(たぎつひめのみこと)
を総称して、三座一体で八幡神、もしくは、八幡三神と呼びます。

神橋
神社によっては、境内の入り口に川や水路があり、それを渡って境内に入るようになっています。
この川や水路は人間の領域と神の領域との境界線で、渡ること自体に日常からの離脱する、という意味があります。
だからこそ「太鼓橋(たいこばし)」「神橋(しんきょう)」などと呼ばれる半円形に極端に反った形の橋が作られ、単に川を渡るのではないことを示しているそうです。
さてさて、神橋を渡って神域に入ります。

宇佐神宮の大鳥居をくぐり、境内に入ります。
ちょっと、その前に・・・

黒男神社
大鳥居の手前には、黒男神社があります。
これは、武内宿禰(タケノウチノスクネ)をお祀りした神社です。
景行天皇、成務天皇、仲哀天皇、応神天皇、仁徳天皇と五代に渡り約240年余の間お仕えになり、その功績と忠誠を称え祀られているとのことです。
今でも大鳥居の外から八幡神にお仕えをしているようです。
この武内宿禰って人は、九州ではちょくちょく出てくる人です。(要注意

大鳥居をくぐり、玉砂利のひかれた参道を進みます。

この宇佐神宮境内には、多くのお社が点在しています。
また、宇佐神宮は本殿(上宮)と下宮があります。
なんだか伊勢神宮の同じ様な形態ですが、伊勢神宮は内宮と外宮です。

手水舎

御輿掛(おこしかけ)
ここには祓所(はらいじょ)が有り、勅使奉幣祭をはじめ大祓式などの祭典の祓の儀を行なうところで、その前の広場を御輿掛と称して宮司の輿を倚するところです。
ここより、左が上宮、右が下宮へと別れます。

本殿のある上宮(じょうぐう)に向かって進むと、整備された石畳と木漏れ日が差し込み、癒される道のりが続きます。
進むにつれ、心身が清められているように感じます。

宇佐鳥居が見えてきました。
ここをくぐれば、上宮・本殿です。
鳥居の奥には、西大門(さいだいもん)が見えています。


上宮(本殿)

ご本殿は、一之御殿、二の御殿、三之御殿からなります。
中央に位置するのが、南中楼門と呼ばれ、宇佐神宮の象徴的な建物です。
南中楼門(勅使門)は善神王神社といい、高良大明神、阿蘇大明神の二神を御門の神としてお祀りしています。

御参りは、各御殿の前に立ち行います。
神社の拝礼は二拝、二拍手、一拝が一般的ですが、
宇佐神宮では二拝、四拍手、一拝の古儀となっています。
この様な異なる拝礼を行なうのは、伊勢神宮、宇佐神宮と出雲大社くらいで、神社の格式の違いを感じさせます。
明治以前は神社ごとにそれぞれの拝礼方法があったそうですが、明治以降は例外を除き二拝、二拍手、一拝で行なうようになったそうです。

写真奥に見えるのが御神木の楠です。
宇佐神宮のパワースポットの一つです。
ぜひ御神木に触れて、パワーを頂きましょう。

宇佐神宮は、上宮の社務所前にある願掛けひょうたん絵馬が有名です。
これは祭神の神功皇后が母乳を入れて応神天皇に与えたことが由来しているとのことでした。
また、合格絵馬はシンプルに桜の花びらを模した絵馬でした。

**下宮(御炊宮) **

さて、下宮(御炊宮・ミケミヤ)ですが、宇佐神宮では「下宮参らにゃ片参り」と言われるお宮です。
上宮の御分神をご鎮祭になったことがきっかけで、八幡大神様・比売大神様・神功皇后様は上下御両宮のご鎮座となってます。
このように下宮にも御祭神がいらっしゃるために、「下宮参らにゃ片参り」と云われる由縁なのです。
下宮の八幡大神は、御饌(みけ)を司るとともに、農業や一般産業の発展、充実をお守りになるご神威を発揮され、古くから日常の祭祀には、とくに国民一般の祈願や報賽(ほうさい)が行われてきたと言われています。
上宮同様に、一之御殿、二之御殿、三之御殿にそれぞれ参拝します。

下宮は、本殿を垣間見ることができます。


先ほども述べましたが、他にも多くの神々が宇佐神宮の境内には鎮座されています。
北辰神社、若宮神社、亀山神社、八坂神社、春宮神社、水分神社、大尾神社、頓宮、本匠祖神社・・・

また、宇佐神宮には隠れパワースポットがいくつかあります。
若宮神社前の石畳の中にある夫婦石、誰にも見られず参拝すれば一生に一度だけ願いが叶う願掛け地蔵、触りながら一周すると願いが叶う御神木の大楠、バスの駐車場付近にあるハート形の石などが有名です。
さらに、社務所や札所の下を覗くとハート型の装飾がたくさんあります。
屋根の妻飾りや門の金具などにもありますので、それらを探しながら散策するのも楽しいと思います。


御祭神
・八幡大神・品陀和気命(ほむだわけのみこと)(応神天皇)(誉田別命)
・気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと) (神功皇后)
・比売大神(ひめおおかみ)・・宗像三女神
  市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)
  多紀理比売命(たぎりひめのみこと)
  多紀津比売命(たぎつひめのみこと)

御由緒
神代に比売大神が馬城の峰に御降臨になった宇佐の地に、欽明天皇に応神天皇の御神霊が初めて八幡大神としてあらわれ、宇佐の各地を御巡幸ののちに亀山の一之御殿に御鎮座になりました。
また、比売大神を二之御殿にお迎えし、のち神託により神功皇后が三之御殿に御鎮座されました。

御朱印



神社: 宇佐神宮
住所: 大分県宇佐市南宇佐2859
HP: http://www.usajinguu.com/


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