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梅の苑・浜の宮綱敷天満宮@豊前

「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな(春な忘れそ)」で有名な菅原道真公が、大宰府に左遷され赴任中に上陸したのがこの地であったことから社殿が造営されたという、綱敷天満宮。ここは、梅の名所でもあります。社殿の周辺には約1,000本の梅が植えてあり、2月中旬から3月上旬にかけて紅梅・白梅が咲き誇り、多くの参拝者を楽しませてくれています。

さて、
春の陽気に誘われて、ドライブがてらに梅見でも・・・

国道10号線を小倉・行橋方面より椎田・豊前方面に進めます。
最近では、東九州道が開通したため、なかなか国道を走ることが少なくなりました。
航空自衛隊の築城基地を左手に車を進め、JR椎田駅を通過するとすぐの交差点より左折し、海岸線に出たところから少しだけ車を進めると、広い駐車場が現れます。左折の交差点付近には大きな看板が出ているため、それを頼りに訪れることができると思います。
また、JRで訪れる場合には、JR日豊本線 椎田駅より徒歩20分程です。

一の鳥居
菅原道真公が海より上陸されたため(?)、海に向かって鳥居が立っています。

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ここから表参道が続きます。

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神門
二の鳥居をくぐると、山門が待ち受けます。
両脇にはすでに梅の花が咲きほころんでいました。

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手水舎
山門をくぐると、右手に手水舎があります。
花手水にして、参拝者の心を和ませていました。

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この日は天気も良く、多くの参拝者が訪れていて、拝殿までの順番を心を整えながら静かに並んでいました。

御神牛
天満宮の神使といえば、「牛」です。
御神牛が参拝者を見守ってくださっているようです。
この御神牛は「撫で牛」ともいわれ、撫でると御利益があるともいわれています。

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拝殿
しめ縄をくぐり拝殿へ。

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絵馬
絵馬には、菅原道真公と道真公の歌が書かれています。
学問の神様の御利益を受けるため、多くの受験生たちが絵馬に願をかけていました。

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神梅
拝殿前には、飛梅ならぬ神梅が多くの花をつけています。
「主なしとて春な忘れそ」の歌の歌の通り、見事に咲き誇っていました。

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本殿
外曾木、5本の鰹木で、立派なご本殿です。

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本殿の周りの梅園には、紅白の梅の花が、甘い香りで包んでいました。

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ちょっと映えぎみに、パシャっと!

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天満宮、梅、ときたら梅が枝餅でしょ!
梅の花を愛でて、梅の枝餅で腹を満たし、心身ともに梅尽くす。
「いただきます!」

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主祭神
  菅原道真公

御由緒
菅原道真が藤原時平の讒言により大宰権帥に降格され、昌泰4年(901)、京都から大宰府に配流の折に船が難破し、ここ高塚の浜に漂着しました。
この時地元の人たちが船の綱を円座に敷いて迎えたという故事により、天暦9年(955)、国府の命によって社殿が造営され綱敷天満宮といわれるようになりました。
江戸時代には小倉藩主小笠原氏の保護を受け、宝剣、太刀や連歌、また県指定文化財の「西山宗因筆連歌懐紙」「小笠原家奉納和歌集」などが奉納されています。

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綱敷という名前が珍しく、言われも面白いので調べてみると、「綱敷天満宮神社」が1社、「綱敷天神社」が1社、「綱敷天満宮」が3社、「綱敷天満神社」が4社存在するようです。
いずれも、菅原道真公が大宰府への左遷の途上で立ち寄ったという伝承を持つ場所に建立されたものばかりでした。

御朱印

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天神様
天神信仰(てんじんしんこう)は、日本における天神(雷神)に対する信仰のことで、特に菅原道真を「天神様」として畏怖・祈願の対象とする神道の信仰のことをいうそうです。
ではなぜに、道真公が天神様なのか?
本来は、天神とは国津神に対する天津神のことで、特定の神の名ではありませんでした。
しかし、藤原時平の陰謀によって大臣の地位を追われ、大宰府へ左遷された道真公は失意のうちに没しました。道真公の没後すぐに、天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)という神格で祀られましたが、京都の都で起こった数々の出来事、中でも清涼殿落雷事件を契機に、道真の怨霊・祟りとされ、北野天満宮や太宰府天満宮を建立し崇奉されたそうです。このとき北野の地に祀られていた火雷神と結び付けて考えられ火雷天神(からいてんじん)と呼ばるようになり、道真公が天神様、天神さんなどと呼べれるようになったそうです。
そういえば私たちの幼少のころは、「♪か~ごめ、かごめ~♪ ♪ここは~ど~この細道じゃ~♪ ♪天神様の細道じゃ~♪ ♪そぉ~と通して~♪」とうたって遊んでましたね。この歌の事は話し出すと長くなりますが、今では受験シーズンにしか感じなくなった天神様も、私たちの小さいころから身近に天神様が私たちの時代にはいらっしゃったのですね。


さあ、梅の花が見ごろの季節です、お出かけされてみてはどうですか!


名称 : 浜の宮綱敷天満宮
住所 : 福岡県築上郡築上町高塚794-2
HP : 



#浜の宮綱敷天満宮 #菅原道真公 #天神様 #梅 #備忘録

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