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吉備津彦神社は備前国の一ノ宮@岡山

今回は、岡山県の備前の国の一ノ宮である吉備津彦神社を参拝。
すぐ側に吉備津神社があり、ちょっと不思議に思っていましたが、吉備津神社を訪れてこのNoteに書き込む際に勉強して、吉備津神社と吉備津彦神社の違いと関係性について学びました。
昔、吉備国の一ノ宮として吉備津神社がありましたが、吉備国を三備(備前、備中、備後)に分割した際に、吉備津神社を分社してそれぞれの国に一ノ宮を作ったそうです。
備前に吉備津彦神社、備中に吉備津神社、備後に吉備津神社です。
ゆえに主祭神はどの神社も同じなのです。

次に気になるのが桃太郎のお話ですが、これについては昔話なので、吉備国にあった吉備津神社の伝説が起源ですが、ゆかりのある地に建立している吉備津彦神社も十分関わりが深いのです。

話はさておき、では吉備津彦神社へ Let's Go〜!

アクセスは、山陽自動車道、吉備SA内・スマートICから総社方面へ約3.5㎞走り、県道61号線から国道180号を右折し、吉備津彦神社前交差点を左折する方法。
岡山自動車道 総社ICから国道180号線を岡山市街方面へ約8㎞ほど走ると吉備津彦神社前交差点を右折する方法。
そのほか岡山市内からおとづれる方法もありますが、私は吉備津神社から吉備津彦神社へとはしごをしましたので、国道180号を右折し、吉備津彦神社前交差点を左折して、参道を抜けると鳥居が現れ、その先は進めないため車両参道の標識に従って駐車場へ到着です。
広々とした駐車場です。
いつ来ても安心して駐車できそうです。

鳥居

吉備津彦神社MAP
吉備津彦神社のホームページより引用した境内MAPです。
見ての通り広い境内であることがわかります。
(引用:吉備津彦神社HPより https://www.kibitsuhiko.or.jp/guide.html

吉備津彦神社MAP

第一駐車場より松並木の参道を抜けていきます。
それにしても、立派な神池を備えた神社ですね。

松並木の参道

随神門(ずいじんもん)
平坦な地に建立されているにも関わらず、周囲との境を感じないため、ポツンと随神門が建っていて、ついつい通り過ぎてしまいそうです。
とわいえ、堅固な造りの随神門です。
隋神門の奥には大きくて立派な灯籠が見えます。
これは日本一の高さを誇る大灯籠だそうです。スゴ!

随神門

では随神門で一礼をして抜けていきます。

随神門

手水舎
随神門を抜けると左手に手水舎があります。
では、身を清めて・・・

手水舎

境内
手水舎よりすぐに石段があり、これを登ると御本殿です。
広々とした境内は、ゆったりとした気分にさせられます。
神社というよりは、どこかのお城のようにも思えます。

境内

拝殿
大きくてどっしりと構えている拝殿は圧巻です。

拝殿
拝殿内部

一品一宮
拝殿に掲げられる扁額には、「一品一宮 吉備津宮」と書かれています?
一品一宮(いっぽんいちのみや)の意味は、一品とは、一宮に於いても取り分け品格が高い神社、という意味だそうです。

一品一宮

祭文殿(さいもんでん)
社殿は、夏至の日に正面鳥居から日が差し込んで祭文殿の鏡に当たる造りになっていることから、吉備津彦神社の別称を「朝日の宮」というそうです。
夏至の日には「日の出祭」の神事が行われているそうです。

本殿から渡殿、釣殿、祭文殿、拝殿、大社殿と連なる造りとなっていて、非常に珍しい造りになっているそうです。

拝殿・祭文殿・本殿

本殿
本殿は神社建築の伝統とされ、流麗で品格ある趣の「三間社流造り」です。
千木は外削ぎ、かつお木は2本。

本殿
本殿・説明書

回廊
境内を囲む回廊もとても美しいです。

回廊


御祭神
 ・
大吉備津日子命(おおきびつひこのみこと)
   第7代孝霊天皇の第3王子・五十狭芹彦命 

相殿
  ・吉備津彦命(きびつひこのみこと)
    孝霊天皇の皇子、若建吉備津日子命
  ・孝霊天皇(こうれいてんのう)
    大吉備津日子命の父、第7代天皇
  ・孝元天皇(こうげんてんのう)
    大吉備津日子命の兄弟、第8代天皇
  ・開化天皇(かいかてんのう)
    孝元天皇の御子、第9代天皇
  ・崇神天皇(すじんてんのう)
    開化天皇の御子、第10代天皇
  ・彦刺肩別命(ひこさしかたわけのみこと)
    大吉備津日子命の実兄
  ・天足彦國押人命(あまたるひこくにおしひとのみこと)
    大吉備津日子命の親族、第5代孝昭天皇の御子
  ・大倭迹々日百襲比賣命(おおやまとととひももそひめのみこと)
    大吉備津日子命の姉
  ・大倭迹々日稚屋比賣命(おおやまとととひわかやひめのみこと)
    大吉備津日子命の妹
  ・金山彦大神(かなやまひこのおおかみ)
    鉱山や金属業の祖神
  ・大山咋大神(おおやまくいのおおかみ)
    山の神

神紋ですが、吉備津神社は五七桐紋だけですが、吉備津彦神社は五七桐と十六菊が神紋となっています。
想像ですが、吉備津彦神社は多くの天皇をお祀りしているから菊の御紋を有するのでしょうね。
だから一品一宮なのかも知れませんね。

神紋

御由緒
桃太郎伝説と神楽・備前刀のふるさとの一宮の吉備津彦神社は「吉備の中山」の麓に鎮座する。
ご祭神は「桃太郎」のモデルとしても有名な大吉備津日子命。
大和朝廷の命により吉備の国を平定したといわれ、吉備の国を治めた屋敷跡にご社殿が建てられたのが当神社の始まりとされている。
平安時代より代々の国司に崇敬され、皇室を始め旧岡山藩主池田家のご信仰篤く、境内には輝武命(池田信輝公)と火星輝命(池田輝政公)をお祀りしています。
引用:吉備津彦神社HPより

御由緒書
御朱印
境内の由緒書

備前国一宮
この吉備津彦神社についてのNoteの冒頭で、簡単に三備一宮について書きましたが、実はそれでは済まなかったお話がありました。
その昔は、今で言う岡山市の東側(牛窓町近く)にある安仁神社が備前国一宮として祀られていました。
しかし939年天慶の乱(藤原純友の乱)で、安仁神社と吉備津彦神社が敵味方に分かれ戦勝祈願を行いました。
その結果、乱を制圧した官軍側についた吉備津彦神社が一宮となり一品の格を授かりました。
一方で乱に敗れた藤原純友側に味方した安仁神社は、備前国一宮の地位を失ったということです。

絵馬

絵馬

のぼり(幟)
境内には桃太郎伝説の岡山をPRするのぼりが至る所に。

のぼり(幟)

おみくじ
最近いろんな神社で神社ゆかりの可愛いおみくじが売られています。
干支のおみくじだったり、神使のおみくじだったり、インターネットでは可愛いおみくじなどといってさまざまな情報がアップされています。
私も御朱印も集めていますが、このおみくじも集めるようになりました。
ここ吉備津彦神社では、桃太郎伝説ゆかりの地なので、桃太郎、キジ、いぬ、さる、おにのおみくじがありました。
さらに、翁(おきな:おじいさん)嫗(おうな:おばあさん)もあり、桃太郎だけに桃のおみくじまでありました。
いつもだと1つのおみくじしか購入しないのですが、これらを見て一つだけと言うわけにもいかず、ついつい全部を購入してしまいました。
全てを並べて記念撮影をパチリ! いい感じです。
完全に神社側の戦略にまんまとはまってしまいましたが、コレクターとしては大満足でした。
ちなみにおみくじ自体を開封することはありません。なぜなら全て大吉だと信じているからです。(笑

桃太郎のおみくじ

多くの見所
境内には、まだまだ多くの見所があるようです。
神体山の吉備の中山には磐座(いわくら)があったり、桃太郎伝説の温羅をお祀りする温羅神社があったり、子安神社や七つの末社などなど、短時間では見切ることはできません。

子安神社と天満宮

吉備津彦神社ですが、侮れない神社でした。
社殿や境内はとても荘厳な造りで有りながら洗練されたまるでお城のような神社だったことがとても印象的でした。
吉備津神社とは全く違う趣ですが、いづれも素晴らしい神社です。
また、備前といえば刀ですが、製鉄の神様である金山彦命を命をお祀りしているだけに、御神刀名「桃太郎祐定(通称:桃祐)」など刀好きにはたまらない聖地です。
備前刀の側面からこの地域を散策するのも良いかも知れません。
また、桃太郎伝説に関わる舞台は、吉備津神社、吉備津彦神社の周辺に数多く残されています。
 ・鬼ノ城:温羅の本拠地
 ・血吸川:温羅の目に矢が刺さった際に血が流れた川
 ・鯉喰神社:吉備津命が鵜に化け、鯉になった温羅を捕らえた場所
 ・白山神社:温羅の首が晒された場所    etc…
時間があれば、吉備津彦命伝説のゆかりの場所を回ってみるのも良いかも知れませんね。

何度も岡山の地をおとづれていますが、吉備津神社は参拝しても吉備津彦神社を参拝してこなかったことに対して、とても後悔をしています。
やっぱり一宮は、すごいと改めて思いました。
そう考えると、旧一宮であった安仁神社にも行かねば、という気持ちでいっぱいです。
さぁ購入した桃太郎シリーズのおみくじを家にどう飾るか考えながら、吉備津彦神社を思い返します。



神社 : 吉備津彦神社
住所 : 岡山県岡山市北区一宮1043
HP  : https://www.kibitsuhiko.or.jp/


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