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提灯山笠・飛幡八幡宮@戸畑

今回は戸畑の産土神様で、創建時には花尾山城の鬼門を守る八幡様として建立された飛幡八幡宮です。

突然ですが、現在使われている戸畑区の「戸畑」という文字は、万葉集の中に記されている「飛幡」が由来といわれています。
北九州市民に飛幡(とびはた)と聞けば、新日鐵戸畑製鉄所の正門である飛幡の地名をイメージする人が多いと思います。
戸畑のイメージも新日鐵戸畑製鉄所をイメージする人が多くいると思いますが、日本の近代産業の創業の地であることを知る人は多くありません。
昔戸畑にあった戸畑鋳物㈱は、日立金属の前身であり、日産自動車の創業のルーツで、また田村汽船は共同漁業から日本水産(現:ニッスイ)となり、ニチモウ、ニチレイなどの関連企業も生まれています。
その一部に、ニチモウの石油部門からはキグナス石油が、ここ戸畑から生まれています。
その他にも戸畑の地は多くの工場もあり、明治製菓や旭硝子などが思い出され、近代日本の産業に大きく貢献した場所なのです。

さて、
JR戸畑駅からまっすぐ山側に上がったところに飛幡八幡宮はあります。
境内はとても広く、現在では境内の一部は公園になっていて、一部は駐車場として開放しています。
境内の後方には、北九州市のスポーツ施設もあり、市民の憩いの場として親しまれています。

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本殿の千木は外削ぎ、鰹木は5本でした。

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霊巌の碑
寛文年間に遷座した時、社殿下から現れた石で神霊の石として霊巌の文字が刻まれ祀られています。

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飛幡八幡宮の言えば、ユネスコの無形文化遺産になった提灯山笠です。

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提灯山笠だけが有名になっていますが、実はこんなお神輿があるのです。

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7月21日-23日に行われる戸畑祇園大山笠行事は、飛幡八幡宮・菅原神社・中原八幡宮の祭りです。
享和2年(1802)、戸畑村内に疫病が蔓延し、戸畑八幡神社の須佐之男命に平癒を祈願した所終息したため、翌享和3年(1803)から始められたものです。
その特徴は、昼の幟山笠が夜になると提灯山笠に姿替えすることです。
提灯山笠は幟山笠の装飾をすべて取り払い、台上に高さ約7メートルの四角錘形の櫓を組み、12段に309個の提灯を飾りますが、この形態の提灯山笠としては日本最大規模(総高8.5メートル)です。

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北九州市の三大祇園祭りの一つ。
とてもきらびやかで、勇壮な大山笠が、夏の夜に戸畑の街を練り歩く姿は、見応えのあるお祭りです。



御祭神
右殿:須賀大神(須佐之男命)
中殿:八幡大神(神功皇后・応神天皇・比売大神)
左殿:名護屋大神(道祖大神)

御由緒
建久年間(1190-1199)、筑前の宇都宮氏(麻生氏)の祖である宇都宮重業が出身地の宇都宮から氏神の八幡神を勧請し、花尾城の鬼門にあたる枝光村宮田山に祀ったのに始まる。
後に戸畑村に遷され、戸畑・中原両村の産土神とされ、大正9年に現在地の浅生に遷座した。
平成7年、それまでの「戸畑八幡神社」から「飛幡八幡宮」に社名を変更。

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御朱印

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ポスター

A0_飛幡八幡_verCS5



神社: 飛幡八幡宮
住所: 福岡県北九州市戸畑区浅生2-2-2

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