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高天原・日の宮 幣立神社@熊本

幣立神社って聞いたことがありますか?
最近、注目されている神社の一つです。

ちょうど九州の中心(へそ)の辺りに位置する場所にある神社です。
ここは「隠れ宮」と言われ、天地開闢に係るような神々を祀り、15000年と言われる歴史を持ちながら最近までほとんど知られていませんでした。
しかし最近では、最強パワースポットとしてバスツアーのコースにも取り込まれ、年々多くの方が訪れるようになった神社です。

九州自動車道の嘉島JCTから九州中央自動車道に入り山部中島西ICを降り、国道445号を通潤橋のある矢部へ。
矢部から国道218号を五ヶ瀬へ向かい、九州のヘソと言われる馬見原の手前の国道沿いに幣立神社はあります。
鳥居が目印ですが、ついつい通り過ぎてしまう場所にあります。

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一の鳥居をくぐると、そこからは長い階段が待ち構えています。
階段の先に見えるお宮は小高い森の上に鎮まっています。
縄文の太古から生き続けているような大木がうっそうと茂り、おごそかな神域の雰囲気につつまれます。

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二の鳥居をくぐると階段の脇に手水舎があります。
頭上にやっと御神殿が見ててきました。

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手水舎は2ヶ所あり、参拝前はここで清めます。
脇には、御由緒が書かれてありました。

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階段を上り切ると、目の前に御神殿が待ち構えていました。
境内のここだけが開けていて明るく、この場に立った者だけが御神光を頂けているような錯覚に陥ります。

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この場所に立っているだけで、ビンビン何かを感じます。

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御本殿の千木は、内削ぎ。鰹木は、七本。
御祭神が、神漏岐命(カムロギノミコト)神漏美命(カムロミノミコト)だからでしょうか????

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ここには、神漏岐命・神漏美命が降臨された命脈15000年とされるご神木の檜(ひのき)もあります。
写真は、御神木が台風の折に社殿を守り幹が折れ落ちて、ここで「天神木 高千穂」として祀られています。

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拝殿横に、伊勢神宮(内宮)が鎮座しています。

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また、伊勢神宮(外宮)も鎮座しています。

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幣立神社は、「高天原・日の宮」と呼ばれています。
「日の宮」というのは、天照大御神が住む宮殿、その子孫である天皇の住む御殿という意味で、ここに伊勢神宮があるのは、天照大御神の住む「日の宮」だからだそうです。
伊勢両宮を祀り幣立社と号したとされています。

さてさて、この幣立神社が注目を浴びるようになったのか?
神漏岐命(カムロギ)神漏美命(カムロミ)は、大祓祝詞、天津祝詞にも登場する神様で、大宇宙大和神(おおとのちおおかみ)は、日本神話以前の古い神様で、宇宙神が人の姿をとった最初の神様(人格神)と云われています。
そんな最高の神を御祭神としてお祀りしている神社は、唯一ここだけです。
そのようなことから、とても神聖な場所として、最強のパワースポットとして脚光を浴びるようになりました。

幣立神社のパワースポットその1

東水神宮
幣立神社のある山全体が神聖な場所で、
幣立神社の後方から山手に抜ける道があり階段を下り、「双子杉」や「五百枝杉」などの古木が立ち並ぶ鎮守の森から、さらに下っていくと東御手洗(ひがしみたらい)と呼ばれる池があります。
清浄な気に満ち満ちている空間で、奥に東水神宮の社が建ち、清水がこんこんと湧いています。
古の昔より八大龍王が鎮まる所とされていて北辰妙見(ほくしんみょうけん)の大神が祀られている聖地だといいます。
また、瓊々杵尊(ニニギノミコト)は、この東御手洗の神水で全国の主要地を浄め、中国の始皇帝は不老不死の霊薬をこの神水に求められたと伝わる神聖な湧き水だそうです。

でも、秦の始皇帝の話が出ると若干引いてしまいますが、この場所に立つととても神聖な場所であり、神妙になります。

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北辰妙見の大神
北辰=北斗星・北極星の信仰に始まるものです。
昔から太陽・月・星の運行を神秘的なものとして崇め、中国の道教では鎮宅 霊符神、仏教では妙見大菩薩と呼ばれ、国土安穏・五穀豊穣・除災招福、開運隆昌の守護神として信仰されてきたとのことです。

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幣立神社のパワースポットその2

本殿より左手に進んでいくと、高天原があります。
高天原といえば、『古事記』に含まれる日本神話および祝詞において、天照大御神を主宰神とした天津神が住んでいるとされた天上の場所のことをさします。

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この鳥居の先は、断崖絶壁です。
鳥居は本来神様の通る道であるため、この先には高天原に続いている道だと言われています。
天の神が御降臨になった聖なる地とされている由縁です。

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幣立神社は、最近になって有名になった神社です。
個人的な意見を述べると、御祭神や御由緒、歴史を鑑みると若干眉唾的な神社な気がします。
しかし、神社の立っている場所や御神木に周辺の木々などを見ると、多くの神々に守られているお社であることは間違いないと確信します。
ここを訪れるたびに、神聖な気持ちにさせられると言うことは、自然の中に宿る神々のお力が働いていると感じます。

神社好きの方なら、ぜひ一度は訪れてほしい神社の一つです。


◆御祭神
・神漏岐命・神漏美命(宇宙から御降臨の神・宇宙神)
・大宇宙大和神(神代七世の初代)
・天御中主大神(天神七代の初代)
・天照大神(地神五代の初代)
・阿蘇十二明神
(健磐龍命、國龍神、彦御子神、新彦神、若彦神、阿蘇都比竎命、比竎御子神、若比竎神、新比竎神、彌比竎神、國造速瓶玉神、金凝神の12柱の総称)

御由緒
社伝によれば,神武天皇の孫である健磐龍命が阿蘇に下向した際この地で休憩し,眺めがとても良い場所であると幣帛を立て天神地祇を祀ったという。
その後,延喜年間(901~ 923年),阿蘇大宮司友成が神殿を造営し伊勢両宮を祀り「幣立社」と号した。天養元年(1144年)には,阿蘇大宮司友孝が阿蘇十二神を合祀し大野郷の総鎮守とした。
現在の社殿は,享保14年(1729年),細川宣紀により改修されたもので,明治6年(1873年)に郷社に列した。
なお、天孫降臨の伝承を持つ高千穂にも近く,他にも神話,伝承などが伝わっている。

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神社: 高天原・日の宮 幣立神社
住所: 熊本県上益城郡山都町大野712


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