還暦不行届 第四回 津和野
1月に安野光雅先生の訃報を知った。
読者の中にもその作品に触れて育った人は多いと思う。
私もその1人で
幼稚園の頃に出会った「ふしぎなさーかす」は
毎日見ていても飽きず1日に何回もページをめくり
一つの絵からいろんなことを想像した。
どのページをとってもいくらでも想像が膨らんで止まらない。
本当にふしぎで、ページの中に描かれていない動物や
人々が隣のページの裏に隠れているような感じがするのだ。
なんとかしてそれを捕まえてみたいと
園児の私はすごい速さでページをめくって見た