自己理解と進路指導~とある受験生との1年①~
こんにちは。室長Fです。
今日も朝から暑いですね。
自分は暑いのが苦手なので、秋の涼しさが待ち遠しいです。
さて、長いようで短かった夏休みが終わり、中学生は自分の進路に向けて、受験の準備が本格化してくるかと思います。
自分も、放デイや民間塾、家庭教師での指導の中で、
受験指導を行ったことがあります。
その中でも印象に残っている、
とある中学生の話をしたいと思います。
自己理解と進路指導~とある受験生との1年①~
児童指導員として初めて担当した生徒である、中学3年生のBさん。
Bさんは非常に真面目で、礼儀正しい人です。
しかし、対人コミュニケーションがうまくいかないことがあり、特に自分の意見や感情を伝えることが苦手。
また、時間にもこだわりがあり、ルーティン通りに予定が進まないと不安になることもありました。
Bさんが目指したのは専門学科のある高校。
特にBさんが心惹かれたのは、食品を扱う学科でした。
「この学校に行って、ケーキ屋さんとして働きたい」
6月頃、Bさんが自分にこう伝えました。
Bさんが志望する学科は、実習で販売や接客も行います。
そのため、試験は筆記だけでなく、作業課題や面接もありました。
対人コミュニケーションはもちろん、ある程度の柔軟性も必須です。
そこでBさんと話し合い、こういった受験計画を考えました。
筆記試験の勉強はワークを用意し、自分で進める。授業の最初に分からなかったところを質問する。(筆記対策)
聞き取りワークシートを使用し、指示を正確に聞き取る練習をする。(作業課題対策)
インタビューシートを作成し、話し合いながら記入していく。(面接対策+自己理解+コミュニケーションの練習)
このとき、もっとも時間をかけ丁寧に行ったのは③です。正直、面接対策だけなら過去の質問項目を埋めていき、暗記すればいいだけかもしれません。
しかしそれでは本当の意味でBさんのためにならないと自分は考えました。
Bさんが真に望むのは、高校に合格することではなく、
「ケーキ屋さん」を目指すこと。
そうなったとき、受験というイベントを通じて、Bさんが社会生活を楽しく送れるような支援をするべきだと思いました。
こうして、Bさんとの受験勉強が本格的に始まりました。
今日はここまで。
具体的な授業や受験期間の話などは、またご紹介したいと思います。
それでは!
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