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Earth Overshoot Day

突然ですが、みなさんは月に10万円自由に使えるお金があるとします。
交際費、生活費、美容にかけるお金、趣味にかけるお金…
月に使える10万円という上限を超えてしまったとしましょう。
どうやりくりしますか。身内から借りる、前借りをする…などでしょうか。
それらは全て「借金」ということです。
ただのひと月であれば立て直しが可能ですが、毎月毎月、1年2年と続くとそれはもう生活が破綻してしまいます。
そうならないために毎月の計画を立て、その中で生活をやりくりしていますよね。
今日は、そのお話を地球規模で見てみようという内容になります。

Earth Overshoot Dayとは?

「Earth Overshoot Day (アース・オーバーシュート・デー)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
私たち人類が浪費する天然資源量が地球が1年で再生できる量を上回る日のことを言います。この日を過ぎると、その年の残りの日数にわたって地球の再生能力を超えて資源を消費し続ける「赤字状態」に入ります。
このEarth Overshoot Dayは国際NPOのGlobal Footprint Networkが定めており、以下のように求められます。

Planet’s Biocapacity=地球の生物容量・・・地球が1年間に再生可能な天然資源量
Humanity's Ecological Footprint=人類が1年間に消費する天然資源の量

2024年のEarth Overshoot Dayはいつ?

2024年のEarth Overshoot Dayは8月1日
すなわち、8月2日以降は未来から借金をして私たちは生活していくことになります。

https://overshoot.footprintnetwork.org/newsroom/past-earth-overshoot-days/

このグラフを見ると、徐々に早くなっていることがよくわかります。
このような状況が続けば、地球の再生力ももちろん追いつかなくなり私たち人類の生活も成り立たなくなることは明白ではないでしょうか。

そうならないためにも今日よく耳にするようになったSustainability(持続可能性)がとても大切になってくるのです。

SDGsと呼びかけながら反対のことをしている…

私がよく思うのは、こんなにもSDGs SDGsと企業が率先して声を上げている中で目につく、全く持続可能性の見えないものたちです。
例えば洗い物が楽になるからと販売される使い捨てのまな板シート。
「毎日とりかえ」と謳われるスポンジたち。
スーパーのレジ前に大量に並べられたエコバッグ。
このような大量生産、大量消費をしていては資源は枯れる一方ではないでしょうか。

何も、全てを完璧に生活する必要はありません。
改善できるところは改善する。買い物をするときに少しだけ意識する。そういったことをひとりひとりが行動に移すだけで状況はすごく好転すると思います。

私たちには関係がない、と目を瞑って消費し続けることも可能です。
しかし目を瞑って生活し続ける選択をするのであれば、まずあなたの娘 息子 孫たちの目を見て「私には関係ない」そう言ってみてください。私たちは今、子どもたちに借金をして資源を使っています。

最後に私の好きなネイティブアメリカンの言葉を紹介して終わりたいと思います。
”We do not inherit the earth from our ancestors, we borrow it from our children" ー 私たちは、地球を先祖から受け継いだのではない。子どもたちから借りているのだ。



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