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脳外科受診2024

 10月9日は脳外科の定期検診で、神谷町脳神経外科クリニックへMRIを撮りに行った。
 野村先生と会うのは1年ぶり。

 9月初めの健康診断でクレアチニンが0.88と基準値より高かったので、今回も造影剤は使わなかった。
 2021年10月に右小脳腫瘍の取り残しが大きくなったのでサイバーナイフを掛けたが、そのときの検査ではクレアチニンは基準値内の0.79だった。
 ところが、5ヶ月後のMRI検査の際はクレアチニンが0.96もあったので、造影剤を使うことができなかった。
 その年(2022年)の9月の健康診断でもまだ0.91あった。

 気管支拡張症の血痰が多いので漢方薬を飲んでいたのだが、それが原因でクレアチニンが上がったのではないかと思い、去年の6月以降は飲まずに様子を見て、7月に血液検査をしたらクレアチニンが0.77に下がっていた。

 漢方薬を飲み始めた頃、野村先生に薬を飲み続けていると肝臓が悪くなるんじゃないか心配だと話したら、漢方薬は肝臓じゃなく腎臓に来ると言われた。
 それで、クレアチニンが高くなったとき、漢方薬のせいではないかと思ったのだった。

 案の定、クレアチニンが高くなったのは漢方薬のせいだったが、今回は漢方薬も飲んでいないのになぜ上がったのだろう?
 野村先生に聞いたら、歳をとると上がってくると言われた。

 脳外科受診の3日後に近所のかかりつけの内科にいつもの薬を出してもらいに行って、健康診断でクレアチニンが上がっていたことを報告した。
 ここの先生にもどうしてクレアチニンが上がるのか聞いてみたら、年齢のせいもあるけれど、そればかりではなく、検査時に水分が足りないと上がるし、他にも何か理由を言われた。(何と言われたか忘れてしまった)

 そして、そもそも私は2019年にもクレアチニンが0.81あったと指摘された。
 基準値の上限が0.82なので、0.88なら心配しなくてもいいということらしい。
 クレアチニンも血圧と同様で、すぐに上がったり下がったりするらしいから、ちょっと高いくらいで一喜一憂しないことにした。
 野村先生には、MRI検査は造影剤を使わなくてもわかるから、今後はもう造影剤はやめようと言ってもらえたので安心している。

 検査結果では、腫瘍は左右とも去年よりまた少し小さくなっていた。
 21年に治療した右小脳の取り残しが育ったものはひと回りほど、その前に治療した左小脳の腫瘍も確かに去年より小さくなっていた。

 先生がパソコンの画面を見せて説明した後で、その画像を紙に印刷してくださった。
 こんな風に検査のたびにMRIの画像をコピーしてくれる先生は他にはいない。
 以前そう言ったら、「画像は患者さんのものですからね」と言われた。

 昔、九段坂病院に行く前に受診したT大学医学部附属O病院の整形外科のM先生は、MRIの画像を見て、腫瘍を取る自信がないからセカンドオピニオンを勧めてきた。
 そのくせ紹介状も書いてくれず、MRIの画像も貸し出してくれなかった。
 九段坂病院の中井先生も虎の門病院の臼井先生も、他の病院を受診するときはMRIの画像を貸し出してくれたのに。
 M先生は画像を紙に印刷したのを渡してくれただけだった。
 画像が患者のものだという認識はなかったらしい。

 ところで、野村先生にミミちゃんのことを聞いてみた。
 ミミちゃんは脳腫瘍があり、虎の門病院の臼井先生の外来に来ていた人で、私のホームページの入院記録を読んでメールを送ってくれたことから仲良くなった。
 このことは「同じ病気の仲間たち」に書いたが、臼井先生の定年退職後、私と同じように日赤のサイバーナイフセンターに紹介され、野村先生の外来を受診したのではないかと思っていた。


 ミミちゃんの本名を言うと、先生はちょっと目をつぶって考えていたが、
「その名前は聞き覚えがある」
 と言われた。
 これまでに先生が診てきた患者はざっと1,000人はいるだろうから、よほど特徴のある患者以外はすぐには思い出せないかもしれない。
 でも、それを聞いて、ミミちゃんとまたつながったような気がした。

 先生によれば、ミミちゃんは昔のままの名字で、茅ヶ崎に来ていたと思うとのことだった。
 先生が茅ヶ崎に勤務していたのはほんの数年前だから、そのときに名字が昔のままだったということは、ミミちゃんは結婚しなかったのだ。
 脳腫瘍があることで、結婚を約束した人の親から反対されていると言っていた。

 ミミちゃんの腫瘍がどうなったか気になる。
 野村先生が、何かわかったら教えてくれると言っていた。 
 先生は忙しいから、なかなか患者のカルテを調べたりする時間はないかもしれないが、期待していよう。


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