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自由が丘で見つけた素敵なもの

●ぶどうの葉と房を彫った銀の指輪


 自由が丘の南改札口を出て右に行くと、突き当たりが丁字路になっていて、右に曲がるとすぐに大井町線を渡る踏切がある。
 その丁字路に出る右の角に、輸入物を扱っているブティックがあった。
 この指輪は70年代初め頃にその店で見つけて、ひと目で気に入って買った。
 当時は中指にはめていたが、今は指が太くなってしまって薬指が丁度いい。
 あの頃より体はやせてしまったのに、指だけは太くなった。


●シルクのネッカチーフ
※ヘッダーの写真。

 自由が丘デパートの中のブティックで見つけた。
 丸くて浅いカゴに小さいスカーフが何枚か入れてある中で、ダントツに素敵でひと目惚れして即座に購入した。
 これはネッカチーフにして、Tシャツや衿の開いたセーターを着たときに、アクセサリー代わりに首に巻いていた。
 買ったのは大学生の頃で、当時の親友イクコに羨ましがられた。


●黒い別珍の上着


 黒い別珍(綿ビロード)に細いレースやレースでできたバラのモチーフが付いていて、袖にはピンタックがある。

 自由が丘デパートの中に、この手の服ばかり置いている店があった。
 くすんだ色の綿レースのブラウスや、やはり綿レースの長いギャザースカートがたくさん吊るしてあり、どれもみんな欲しくなった。
 この上着はそんなブラウスやスカートに合わせるとピッタリだが、仕事には着ていかれないのでスカートは買わなかった。

袖にはピンタックがある


 この上着を買ったのは80年代で、趣味の会の集まりに着ていったり、ビジネススクール時代のインストラクターが、結婚披露パーティーに招んでくれたときに着ていった。
 下には真紅のハイネックのブラウスを着て、黒いタイトスカートを合わせた。
 本当はタイトスカートなんかじゃなく、スティーヴィー・ニックスがはいているようなスカートが良かったのだが……。

 当時フリートウッド・マックのスティーヴィー・ニックスのファッションに憧れて、私もあんな格好をしたいと思っていた。

 スティーヴィー・ニックスはなんと言っても声が好きなのだが、小悪魔のような可愛い顔もファッションも身のこなしもすべて魅力的で、ミュージックビデオに釘付けになってしまった。

“Gypsy”
Fleetwood Mac



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