『The Selfish Gene』の「私訳」完遂

一昨日(2023年4月19日)、Richard Dawkinsの『The Selfish Gene』の私的な翻訳を完遂した。「後注」まで訳した。その後ろにあった、「参考資料」とか「レビューの抜粋」みたいなのは放置した。

「私訳」を試みたそもそものキッカケは、昔読んだ、極初期の翻訳版『利己的な遺伝子』の日本語があまりにも凄まじかったから。「本当に日本人が書いた日本語なのか?」と思うくらい、訳文が酷かった。だったら、自分でやりましょう、と、毛糸編みの趣味を始めるような気楽さで始めたら、まあ、(なんせ、一日に1時間くらいずつしか取り組まないから)、結果、結構な「長旅」になってしまって、さっき調べてみたら、最初の日付は2017年の10月だった。ほぼ6年間。よくもまあ、我ながら…と。

逆に、巷に出回っている翻訳本のアリガタミが分かった。あれは大変な労力ですよ、実際。

最近、40周年版『利己的な遺伝子』の翻訳本を図書館で借りて読んだら、訳文がすごく読みやすかった。これなら、わざわざ自分で訳さなくてもよかったな、と思ったくらい。しかし、気のせいかもしれない。いや、気のせいでアレだけ読みやすくなるかな?

いずれにせよ、6年近くもあーだこーだとやったおかげで、全体的な「英語力」が妙に上がった気がして、今では、BBCのWorld Service(CrowdScience, Science in Action, Witness History, etc)なんかも、日常的に聞いている(自分にとって、ネット時代の最大の恩恵のひとつが、手軽にBBCが聞けること)。

『The Selfish Gene』の私的翻訳は、相当にオモシロイ「好い趣味」だったので、これに「懲りず」に、更に続けようと思う。今度は、『The Selfish Gene』の上級編とでも言うべき、『The Extended Phenotype』で「暇」を潰そう。しかし、死ぬまでに終われるかな。別に、終わらなくてもいいけど。趣味だから。


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