生き物はうっかり一人勝ちを目指しがち

生物個体や生物種は一人勝ちを目指す。だが、現実に一人勝ちを実現出来た生物個体や生物種はいない(だからこそ、今、多くの生物個体や生物種が存在している)。そもそも、或る生物個体や生物種の一人勝ちが実現するとき、生命現象そのものが滅びる。

ということを「知らない」ので、生物は無邪気に一人勝ちを目指し続け、それを繁栄と錯覚する。生物の文脈では、絶対的繁栄は自滅の別名。

特に、中途半端に高度化した知性現象である人間は、個体や個人という「私」を「発見」したおかげで、〔生物個体や生物種は、〔生命現象という全体〕の「要素」か「構成物」にすぎないことを見逃しがち。

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