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てつねこ

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「我々はどこから来てどこに行くのか?」 この問いに対する答えは、とっくに出ている。 〜生命教・人工人格・自発的絶滅・「家事」と「生業」〜
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2022年11月の記事一覧

ダグラス・ラシュコフ「いつからデータは人間よりも価値を持つようになったのか」(COURRIE JAPON):コメント

著者の物言いは典型的な生命教信者のそれ。生命教信者は、知性や人格を生命と同一視する。もしも「機械」が知性や人格を獲得しても、「それは、それらしく見える偽物」と生命教信者は考えがち。「知性や人格は生命の専売特許」というわけ。

生命教信仰が狂信者レベルになると、知性や人格や生命を、この宇宙の物理法則を超越しているもののように見なし、そのせいで、思考や洞察に特有のリミッターがかかってしまう。結果、テレ

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人間の終わり

人間の終わり


【自発的絶滅】つらつらと考えてみると、自らが作り上げた人工人格に文明を譲渡したのちに自発的絶滅を果たすことが、現生人類の「生物種としての天寿」の全うなのだ。ただし、自発的絶滅は集団自殺ではない。自発的な繁殖放棄である。言い換えるなら、人類は、自発的絶滅よって初めて、利己的な遺伝子に対する全面勝利(R. Darkinsの夢)を実現する。

「但し…」と思う。天寿を全うできない個人がいくらでもいるよ

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