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RIP

昨日、毎回慣れることのない
’’死’’と向き合った。
正直、私が生まれてから
彼女と会うのは数えるほどしかなかった。
そこには色々な想いがあるのだが
私の祖母ということに変わりはない。

私が思うに、
世間一般で言うイメージみたいなものと
現実を分けて考えられるようになったのは
もしかしたら、彼女のおかげかもしれない。

ふと、従姉妹が
そういえばおばあちゃんの家に
ずっとアンちゃんの小さい頃の写真が飾ってあったよ。
と言ってくれたのが唯一の思い出と言ったら
それは悲しいだろうか?
いや、私にとっては
じわっと心が温かくなるのを感じたから
それはそれで良いと思うのだ。

不器用な人間である私とともに、
きっと彼女も同じようなところがあったのだろう。

最期に、彼女のずっと近くにいた人が
骨壷の後ろに彼女の似顔絵を描いた。
涙を滲ませながら描いたその絵は
とてもチャーミングで、強くて、
誰も彼女を知らなくても、
彼女らしさが一番出ている絵だとわかる絵だった。

アートとはなんだろう、
美しさってなんだろう、
愛ってなんだろう、
寂しさってなんだろう、
生きるってなんだろう、、

色んな問いを考えさせられた。

弱さも強さも優しさも怒りも全てを受け入れた人が
私の近くにはいて
その中でどう生きていくかが大事なんだと
生き方で教えてくれている気がする。
その人もいわゆる不器用なのだが
私はその人が大好きで
きっとこれからも尊敬していくのだと思う。

答えはないけれど
こうでありたいと強く思うことはできるし
まわり道がすごく大事だったりもするこの世界。
この世のことを知るには
まだまだ時間が必要で
まだまだ生きていたいと思うのだ。

どうかお元気で。
いつかまた、大きな愛を持って会えますように。

Rest In Peace..

Anna
2022.2.1













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