自己決定すること〜勇気とは怖さを知ること、恐怖を我が物とすること〜
『もっともむずかしい事は!
いいかい! もっともむずかしい事は!
自分を乗り越える事さ!』
今回は「これまでの人生で一番勇気が必要だったこと」について書きたいと思います。
勇気が必要だったことを思い返してみると、いろんなことが頭に浮かんだのですが、僕が一番勇気が必要だったのは
初めて告白をした時でした。
なぜ一番なのか理由は明確にあります。
それは自分の意志で決定し行動したことだったからです。
勇気を出すことはいろんな場面でありましたが、そのほとんどは誰かに言われたからでした。僕は誰かに言われて行動することができた人間、というより人の指示を受けないと行動できない人間だったのです。
僕は幼少期から人ができることが人並みにできず、『できないやつ』をいうレッテルを貼られ、『どうせできない』という言葉に縛られた人間でした。
そのため何かする毎に人に指示を仰ぐか、人に言われたことしかしない人間でした。
どこか自分を諦め流れに身を任せて生きていた男、人生の大半の分岐点は誰かの指示、アドバイスだった男が人を好きになりその思いを伝えるなんて思ってもいませんでした。
僕は中学生、大学生と彼女がいましたが、その両方が相手に猛烈にアピールをされその気になり告白されたからでした。
学生時代で告白をするという選択肢が微塵もなかったこじらせ男子の僕が社会人になります。
大学生の頃から7年付き合っていた彼女とは別れ、社会人になっても上司からは怒られてばかり、自分の意見を言えず言うことを聞くばかりの僕は、全く恋愛に興味ありませんでした。それどころか仕事に追われ、終わったらテレビ、Youtubeを見る生活でそんなことを考える暇がありませんでした。
僕は理学療法士として病院で働いていたのですが、周りの先輩方は仕事以外で他の病院や事業所で訪問リハビリのバイトをしている人が多かったのです。
僕はもともと小児のリハビリがしたくて大阪に来たのですが、なかなか携わることができなかったので、僕も子どもに関わるバイトがあったらやってみようと探して放課後デイサービスのバイトをすることになります。
社会人になると出会いが減り職場内での恋愛が多くなりがちですが、僕がいた職場もそうでした。
僕は仕事もプライベートもずっと一緒にいるのはすごく窮屈だし、プライベートの時間も仕事の話が出てきてしまうのは絶対嫌だと思っていました。
バイトをし始めて数ヶ月が経ち、バイトをしていた子が就職のために辞めることになりました。
その子は保育士になる4回生で4月から就職が決まっていました。
バイト先の飲みや、送別会で話すことが増え、バイトを辞めた後でも連絡を取り合うようになりました。
その子と一緒にいる時、周りに気配りがすごくできる子で、自分の意見をはっきり言う子でした。僕はそんな彼女に魅かれてしまい好きになってしまいました。
告白をしたことがない、ましてや自分の考えをはっきり人に伝えてことがない僕が、初めてこの人と一緒にいたいと思えたんです。
いつもは『どうせ告白してもダメだからしないほうがいい』と
決めつけるであろう僕が初めて告白しようと決めたんです。
一緒に遊んで家に送る途中に告白すると決めていたにも関わらず、その子の家に着いても告白することができず、家の周りを3周くらいしてやっと告白したことを覚えています。
その子からOKをもらった時はとても嬉しかったことを覚えています。
学生時代に告白されたことより何十倍も嬉しかったです。
その子とは、お互いやりたいことや価値観のズレがあり10ヶ月で別れることになりましたが、このnoteを書くまでずっとその子を引きずっていました。
自分がもし〜していたらと今まで別れたことを引きずっていたのは、自己決定をしてうまくいった事でだったからだったんだなと気付けました。
今はnoteを書いたおかげで未練はなくなりました。
このnoteを書いて気づいた事は、
他己決定で生きる人生は楽ですがつまらないし味気ない。
自己決定で生きる人生は勇気の連続だし傷つく事も多いだろうけど振り返ったら
面白味しかない物になるんじゃないかと思いました。
死ぬ時にどの人生なら笑顔でいられるか考えたら、何事も自己決定で生きてきた人生だと僕は思います。
今の自分も誰かに言われたからじゃない。
自分で決めて行動しているんだ。
そんな風に生きようと思いました。
ありがとうございました。
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