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User Focusへのこだわりを詰め込んだマネーフォワードの統合報告書「Forward Map 2023」

こんにちは!マネーフォワード経営企画本部の染谷(そめや)です。
今年も統合報告書「Forward Map 2023」(日/英)を2023年4月14日の1Q決算発表日と合わせて公表しました。

こちらからご覧いただけます!

このnoteでは今年3年目となった統合報告書を作成するに当たり、これまでの過去2回の作成を振り返って、今年私たちが意識したことや見どころなどをお伝えできればとおもいます。

自己紹介

染谷 安奈 / Anna Someya
2020年4月マネーフォワードに新卒として入社、
MFBC(バックオフィス向けSaaS事業)の中堅企業向け人事労務領域の法人営業を担当した後、2022年6月に経営企画部及びコーポレートディベロップメント室へ異動。IRや海外企業への出資、出資先支援などを担当しています。最近はコロナも落ち着いてきたため、B級グルメと呼ばれるお店の開拓に東京を探検中。

プロジェクトメンバー紹介

忍岡 真理恵 / Marie Oshioka
2018年マネーフォワードに入社、「マネーフォワード おかねせんせい」(ユーザーに最適なお金の行動をアドバイスするサービス)の立ち上げや事業開発、社長室長を経て現在は経営企画部にて国内外のIRなどを担当。
2009年経済産業省入省、同年司法試験合格。特許法、民法(契約法)等の改正プロジェクトに従事。アメリカに留学してMBA修了したのち、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社。8歳児の母。最近ホットクックを導入したのでいかに使いこなすか奮闘中。

本木 雅朗 / Masaaki Motoki
2020年8月マネーフォワードに入社、経営企画部とコーポレートディベロップメント室で、IR、出資、M&A、予算・予実を担当、またMFBC(バックオフィス向けSaaS事業)の中堅企業向け経理財務領域の事業戦略などに従事しています。家の観葉植物の成長を見守るのが日課。


2年間の統合報告書を振り返って考えたこと

統合報告書「Forward Map」は創業10年目を迎えた2021年に、マネーフォワードが法人や個人、金融機関向けと多岐にわたる事業を展開する中で、「グループとしてどんな価値を届けたいのか、どんな想いと背景でそれぞれの事業に取り組んでいるのかをストーリーとして伝えていきたい」という想いで、作成を始めました。
1年目は初めての統合報告書、ということで手探りで奮闘しつつ作成し、2年目は1年目の内容や議論を踏まえて特にESGと成長投資に関する方針や価値創造モデルのアップデート、ユーザーの声なども取り上げ、よりマネーフォワード”らしさ”を追求した内容を作成してきました。
(▷1年目2年目に発行した際のNoteもぜひご覧ください!)

そんな2年間を振り返りつつ迎えた2022年の夏のキックオフMTG。プロジェクトメンバーの中でやはり一番話題に上がったのが、どうすればもっとより多くの方にマネーフォワードを知っていただけるのかという点でした。

2年前に作成を開始した当初は、主に投資家の方々向けの内容を想定して作成をしていましたが、過去2回の発行を経て、私たちの統合報告書は取引先の方々や採用候補者、内定者など様々なステークホルダーの方々のもとに届いており、まだマネーフォワードを良く知らない方が、当社の概要を理解するために初めて触れる大事な資料となってきていることが社内外の声から分かってきました。
私自身も、法人営業を行っていた際には、お客さまへの提案資料の一部として統合報告書を使用することも多く、お客さま自身が、社内でマネーフォワードのことを説明する際に参考資料として使用してくださる場面もありました。

過去2回の作成の中での試行錯誤を経て、事業や戦略、ESG、そして私たちが大事にしているMission/Vision/Value/Cultureを伝えるという点においては、わずかながら手ごたえを感じはじめていましたが、まだまだ届けられるものはたくさんあるはず、という仮定のもと、下記のような道のりでプロジェクトを進めました。
(もちろん全て順調に進んだわけではなく、え、ほんまに完成する?大丈夫?と不安になった幾夜の夜も・・)

1)2022年8月:キックオフ。昨年度の振り返りや今年の方針について議論。他社の方にもお話を伺いました。
2)2022年9月〜10月:コンセプト、全体の流れ、キーとなるページの考案。
3)2022年11月~2023年1月:原稿作成、写真撮影、インタビューの実施。デザインに関する議論。
4)2023年1月末~3月:日英版合わせて10回にわたるゲラ修正。全体デザインの決定とブラッシュアップ

ユーザーやパートナーの声をもっと聞きたい!という想いから作成した「Let’s make it STORY」

巻頭特集扉の一部。本編はぜひコーポレートサイトよりお読みください!

昨年から掲載を始めた、ユーザーやパートナーの方々にご登場頂く巻頭の特集。昨年は、「当社が事業活動を含めた様々な取り組みを通して、様々なステークホルダーの方々の、新しい前向きな挑戦を一緒に生み出していきたい」という想いのもと、「前向き成長サイクル」というキーワードを抽出いたしました。

この特集パートを今年は大幅に拡大。私たちの原点でもあるUser Focusの観点に立ち返り、当社と様々な形で携わってくださっている方が社会に与えたいインパクトやメッセージ、そしてそれを実現するためにマネーフォワードがUser Focusの視点を持って、仲間としてどのように共に歩んでいけるのか、「ユーザーと社会を前に進めていく」とはどういうことなのか、というストーリーに焦点をおいてお話を伺いました。ユーザーやパートナーの皆さま自身を主役とすることで、また違った視点からのマネーフォワードを知っていただけるのではないかと考えています。

取材時には実際にオフィスなどにお伺いし、皆さまの熱い想いを直接感じることができました。正直なところ、この字数に絞るのはとてももったいない内容でしたが、執筆を担当してくれた、当社で採用広報を務める新田さん(ミランダさん)と相談しつつ、大事なエッセンスのみに絞りだしております。私が現場で覚えた感動が少しでも皆さまにも伝わることを願っています。

(ミランダさんからもコメントを頂いています!)

新田大航(ミランダ)
People Forward本部 採用広報部。 2021年、マネーフォワード入社。全社の採用にまつわる情報発信や、企画立案、記事作成などを担当。DEIステートメントプロジェクトオーナー。

今回、巻頭のインタビューを担当させていただきました。普段はなかなか直接お客様やユーザーの方と関わる機会がないため、インタビューを通して皆様のお話を聞かせていただき、改めてマネーフォワードの成長は支えてくださる皆様の熱量があってこそなのだと感じています。
巻頭インタビューは文字数が限られているので、なるべく皆様のお話しの熱量を損なわないよう、端的にまとめることを意識して書きました。マネーフォワードのサービスやプロダクトに関わって下さっている皆様の想いを感じ取っていただければ幸いです。これまで読む側だった統合報告書に関わることができて、とてもいい経験になりました。

デザインの力でより多くの人に届けたい

冒頭でお伝えした「どうすればもっとより多くの方にマネーフォワードを知っていただけるのか」という問いに対して、今年は視覚面でもより直感的にそして分かりやすく当社を理解していただけるよう、デザイン面においても全体を通してアップデートをいたしました。
(マネーフォワードでは、デザイン責任者(CDO)が経営チームへ参画し、さらに社長直下にデザイン戦略室を設置することでデザインの活用を推進しており、User Focusを実現するための重要なピースとしてデザイン経営に日々取り組んでおります。)

過去2年の統合報告書をご覧頂いたことのある皆さまはお気づきかもしれませんが、今年は昨年まで踏襲していた全体のレイアウトやトーンを一新。昨年大幅にアップデートを行った価値創造モデルも、お伝えしたい骨子はそのままに、インプットからアウトカムまでの流れを意識しつつ、デザインをブラッシュアップしています。

パワーアップした価値創造モデルを少しだけお届け。

また、マネーフォワードの提供する事業を、初めての方でもご理解いただけるようプロダクトラインナップのコーナーを新設いたしました。ここでは、各ドメインのデザイナーが力を合わせて各ページを作成しております。マネーフォワード初めましてという方も、かねてよりご存じ頂いている方も、ぜひ今のマネーフォワードが提供するソリューションを改めてここで見ていただければと思います。

プロダクト紹介の一部。

(ここで、これまでずっとデザイナーとしてプロジェクトに参加してくださっている花沢さんからもコメントを頂いています!)

花沢昌樹
デザイン戦略室 BXデザイナー。2021年マネーフォワード入社。採用・広報・IR・デザイン組織など社内各部署と連携し、デザインによるコーポレートブランドの推進を行っています。

全体的なデザインから、ポジティブな空気を素敵な写真とメッセージから感じて欲しいです。マネーフォワードで働くメンバー、パートナーやユーザーの方々から生き生きとしたポジティブな空気が流れているなと日々感じています。そんな生き生きとした雰囲気を紙面から感じて欲しいと思い、自然な暖かさを感じるトーンや表情をフリーランスカメラマンの井手さんに撮っていただきました。
プロダクト紹介ページでは、各プロダクトの機能概要が伝わることを優先しました。サービスプロモーション的な見せ方ではなく、機能について簡潔なイメージと文章で紹介しています。また、巻頭特集の「Let’s make it STORY」は是非観てただきたいコンテンツのひとつです。マネーフォワードはパートナーやユーザー、社会全体で前へ進んでいきたいという想いがあり、ステークホルダーの方々のインタビューを掲載しています。今回は実際に現場での撮影とインタビューをさせていただいたので、よりリアリティを持って伝わる特集になっているのではないかと思います。

3つのマテリアリティに続く、サステナビリティ指標の設定

昨今、当社の中でも重要なテーマの一つでもあるサステナビリティパートについても、さらにアップデートを致しました。昨年より、CoPA(Chief of Public Affairs)の瀧さんのメッセージに加えて、当社の3つの重点テーマ(「User Forward」、「Society Forward」、「Talent Forward」)に沿って、それぞれの領域における取り組みを整理してお伝えしていますが、今年はこのマテリアリティに加えて、経営上のコミットを示すべく、サステナビリティ指標の設定・公表を段階的に実施しています。統合報告書内では、その具体的な指標を示しつつ、その背景についてもご説明させていただいています。
過去2年間の作成を振り返ると、この統合報告書は実質的にESG評価のためだけでなく、情報を包括的に提供するものとしての役割を担っていることも明らかとなってきました。私たちの取り組みの結果のみならず、その土台にあるメッセージもぜひこのパートでお届けできれば幸いです。

最後に

自己紹介でも少し触れさせていただきましたが、私はマネーフォワードに新卒入社後、『マネーフォワード クラウド給与』や『マネーフォワード クラウド勤怠』といった、人事労務領域のサービスを中堅企業へ提案する法人営業を担当していました。日々ユーザーの皆さまと向き合い、生の声を聞ける現場から、経営企画に異動し、マネーフォワードグループ全体のメッセージを伝える統合報告書プロジェクトへ参加した際には、膨大な情報量や多くの方を巻き込んで進めるプロジェクトマネジメントに圧倒されましたが、営業時代に感じた現場の声を思い出しつつ、どうすればより多くのユーザーに、そして今後ユーザーとなってくださる方、投資家の方々、またマネーフォワードと関わってくださるすべての方に、マネーフォワードとしてのメッセージを伝えられるか、という部分を意識して取り組みました。

過去2回の発行を経て、今年も試行錯誤を重ねながら作成した「Forward Map 2023」。今回も社内外のたくさんの方のご協力を頂きながら無事に公表することができました。この場をお借りして御礼申し上げます。

この内容を通じて、マネーフォワードが社会へ届けたい価値、皆さまと共に歩んで実現していきたい未来が少しでもお伝えできるような、そしてワクワクしていただけるようなものになっていれば幸いです。また来年、さらにパワーアップしたものをまたお届けできるよう、ぜひご感想などお聞かせいただけると嬉しいです!

ぜひお楽しみください!

マネーフォワード統合報告書「Forward Map 2023」はこちらから。

「Forward Map 2023」の表紙。


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